カテゴリ:英田サキ
英田サキさんの新刊「DEADLOCK」を読みました(キャラ文庫)。
舞台はアメリカの刑務所。 内部は弱肉強食な力関係や人種派閥、そして暴力・レイプがあふれる殺伐とした世界。 無実の罪で投獄された麻薬捜査官のユウトは自分の出所をかけて、刑務所内のテロリスト発見に全力を注ぎます。 そんな中気の許せる仲間が数名現れ、中でも同房のディックは掴みにくい人間でありながら魅力たっぷり。 次第に魅かれ合っていくユウトとディックですが・・ 「DEADLOCK」はBL的なドラマ性よりもミステリー性が強い作品 誰がテロリストのなのか? ディックの正体は何者なのか? という二つの謎で読み進めていける小説です。 只、前半部分はアメリカの刑務所事情や人種問題などの説明的文が多く、登場人物の心理描写がやや弱め。 なので『エス』・『夜シリーズ』のような切なさを求めると期待はずれ・・。 が、後半部分では驚くべき展開が待っているので、ミステリー的な楽しみ方をすれば面白い作品でした。 テロリストを追い詰めるであろう2巻も読んでみたいです♪ それにしても・・英田さんは「受」に対してSだと思うっ! 『DEADLOCK』はイラストがとてもお話と合っていました 高階佑さんというお初な方でしたが、少し雪舟薫さんテイストで とても絵の巧い作家さんでした。他のイラスト作品があれば読んでみたいです。 *カバーの金髪のディックはちょっとBANANA FISHのアッシュな雰囲気。 黒髪のユウトはミラージュの高耶さん!と思ってしまいました~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.10.02 20:53:42
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