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佐倉朱里さんの月と茉莉花・3巻目「月に歩す」を読みました。
2巻から大分時間がたっていたので、待ちにまった新刊でした♪ (1・2巻感想はここ) 1・2巻は大牙の激愛と、それを上手く受け止められない月心が切なく 激しく描かれていましたが 今回は・・ 大牙が大人になりました!! 切れない太子なんて大牙じゃない~~っ!と思いましたが、 1・2巻でかなりの乱暴狼藉を働いているので、いい加減まともになったよーで・・ 全体的に月心のよーな、しっとりとした3巻でした 「月に歩す」は『月に歩す』『月に乗ず』『月に酔う』と三つのお話で構成され、 第1話は月心の典楽庁での先生ぶり。第2話は大牙と月心の湯治。 第3話は大牙の縁談でした。 1番面白かったのが『月に歩す』。 反抗的な生徒に月心が声を荒げてしまう場面が驚きで・・ その後怒ってしまった自分に落ち込む姿が滅法ラブリー そしてこんな月心を慰めながら、 <自分が怒鳴りつけられたら動揺のあまり醜態をさらしてしまうかも・・> と思っている大牙が爆笑でした~。 『月に酔う』は世継ぎのためにどーしても結婚しなければならなくなった大牙。 できればヤメテ欲しかったですが、それもかなり無理があり・・ ラストの「愛」の告白が佐倉流の奥ゆかしさで、とても余韻が楽しめました 「月と茉莉花」は大牙が滑稽なほど月心にベタ惚れなために、時に鬼畜になるものの・・ 実は超甘甘小説。 控えめで健気で美しい月心は常に大牙を骨抜き。 今回も人目を無視したイチャツキで周囲を困らせていました(笑)。 全体的に月心にまつわる描写がとても美しく、又相手を想う気持ちが謙虚に表現されるので 切なさ満載。 今回1番ズシンときたのは大牙の台詞でした~。 『おれはお前が欲しいのに、お前がおれを望まないのならば生きてる甲斐もないではないか』 (P.134) 何度読んでも胸がキューンとなれる「月と茉莉花」。 今回で終わりということでとても残念ですが (大牙の妻や子と交流する月心も見てみたかったですが・・) 又別作品で佐倉さんの文章を読んでみたいです! *今回雪舟さんのイラストが無し・・何故~~?? ちょっと残念でした お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.11.02 20:21:31
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