カテゴリ:BL臭なノーマル作品
三浦しをんさんの「風が強く吹いている」を柚葉さん宅で見つけて買ってみました♪
普段BLまみれなアタシが直木賞作家の本を読むなんてっ! 自分で驚きですが・・ 元々三浦さんが「BL好き」を公言していることを知っていたので、 きっとアヤシイ場面の連続に違いない! と期待したわけです。 「風が強く吹いている」は箱根駅伝に挑む男達の物語。 メンバーのほとんどが初心者で、しかも10人というギリギリ人数での参加。。 当然色んな個性を持つ先輩・後輩がいるわけで・・ 司法試験合格のメガネ君・美形のオタク・一卵性双生児に外人さん・・ そんな彼らの共通点は、全員同じ学生寮に住んでいるっ! ということ。 てな訳で 萌えポイント満載だ~~っ と一人盛り上がったのですが・・ 実は読書に1カ月もかかってしまいました 決して退屈な本ではないのです。読み出すとスンゴク面白いんです・・。 でも途中でどーしてもボーイスラブに浮気してしまうんです~~~。 BL本なら1日1冊はクリアできるのにノーマル本だとどうしてこうも時間がかかるのか・・ ここまで腐りはてていたとは・・ 病気の進行を自覚しました(笑)。 が、それでも最後の2章は怒涛の勢い。 登場人物一人一人がゴールする度に鼻の奥がツーーン。 全員が走り終えた瞬間には感動のあまり大泣きしそうになりました。 この作品は三浦さんのキャラ設定と文章のせいか、全体的にはププッと笑える場面の連続。 読書中は漫画世代が書いた小説だな~と言う体感があって、コミック的なフラッシュバックや汗や青筋が思いつき・・ 実はこの本を読む直前に山田ユギ作品を読んでいたため、イメージがユギキャラになってしまい・・、でも双子だけはホスト部になっていたりして・・ メチャメチャでした(笑) 登場人物の中で1番好きなのは灰二(ハイジ)さん。 足に故障を抱えながらも自分の夢を達成すべく、監督・コーチ・寮長・寮母全てを兼任するスーパーマン。 その上、人の性格をよく見抜き、気長で包容力もある。 ・・・素敵過ぎました (この作品にはハイジとユキという名前のキャラが・・。ここはアルプスか/笑) で、この人物にまんまと乗せられたのが主役の走(カケル)。 彼は高校時代に暴力事件をおこし陸上を止めていましたが、親からの仕送りも使い果たし、 行き倒れ寸前をハイジに拾われます。 駅伝はこの二人が中心となって成し遂げるもので、 それだけにハイジ&カケルの交流はピカ一 <萌え>には微妙に到達しませんでしたが、駅伝から4年後の数ページには妄想グルグル。 彼らの間には絶対ナニかあったに違いない!と勘ぐってしまうのでした~(腐)。 (ハイジのリハビリを手伝うカケルとか、ハイジの分まで走るカケルとか、 カケルの走りに見惚れるハイジとか・・イロイロ~。) この他10人の中で好きだったのは王子さん。 一番走るのに向いていなかった彼の頑張りには、同じオタクとして拍手を送りたい~(笑) そして1番イイのは駅伝前後にハイジと交わした会話内容。 誰も回りにいなかったら本気で泣いたかもしれません・・。 とにかく10人一人一人の走りにドラマがありました。 それぞれの家族に対する想い、仲間に対する想いが萌がなくても感動的。 正に駅伝を2日間見たような充実感でした♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.10.12 16:06:24
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