カテゴリ:その他のBL小説
桜木知沙子さんの新刊『ひそやかに恋は』を読みました。
山田ユギさんの挿絵に釣られて買った本ですが、丁寧な心理描写に引き込まれ、ぐいぐい読書してしまいました。 この作品は生活苦のために援助交際をしてしまった高校生・涼哉と その同級生・岡嶋、そして援交の相手である岡嶋の叔父・柊との三角関係を描いた物語。 涼哉は不幸な環境で育ったせいか我慢強く控えめな人間。 そんな彼が岡嶋か叔父かで悩む姿は可愛そうで焦れったかったですが、 ラストでエゴイストになれた勇気には拍手~♪ そしてこの涼哉と対照的なのが岡嶋で、自分の気持ちを自覚した途端、 叔父に堂々と宣戦布告。 まっすぐで優しく、とにかく男らしい人でした。 でも1番私的にツボだったのは 叔父・柊 先ずユギさんのオヤジ加減がステキでステキで・・ カラーイラストも1枚は柊と涼哉の絡みだし・・ 表紙が岡嶋×涼哉なので結末は分かっていましたが、 あまりにも包容力ありありで、優しくて、羽振りがイイっ 何でこっちとBLじゃないんだぁ~~ と身悶えするほど、非の打ち所が無いイイ人でした なので、機会があったら柊さんで1冊お願いしたいです。 この作品は涼哉が地味な性格なため、全体的に静かなトーンでしたが それでも「岡嶋箱」は乙女度マックス! 丁寧で切なさ一杯の展開がとても気に入りました~。 桜木さんの小説は「HEAVEN」というのを読んだことがありますが(麻々原さんで挿絵買い♪) こちらも静かな雰囲気の中で、ストーリーが切なく焦れったく進んだ記憶があり・・ これが桜木さんの特徴なのか?? 他のも読んでみたくなりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.03.08 11:35:46
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