カテゴリ:甘野有記
甘野有記さんのリチャード&李悠シリーズを読みました。
このシリーズは現在4冊発行で、ほぼ1年1冊ペース。 『翡翠のため息』→『楼閣の麗人』→『霧の貴公子』→『薔薇窓の下』 の順番で、題名がどれも美しい~~ 内容もタイトル同様とても綺麗で上品。 心がホンワカするストリーが一杯です。 甘野さんはこれまで全く知らない漫画家さんでしが、パピエマさん宅で見かけ さらにふみ1202さんの記事を読んで読む気満々に。 何故って・・主従・チャイナ服・長髪・時代劇 と好物が4つも並んでいたから♪ その上絵もストーリーも好みで、ムチャクチャ好きな世界でした~ この物語は19世紀のイギリスが舞台。 伯爵・リチャードと執事見習い・李悠の物語ですが、 二人は身分違いで李悠は差別される東洋人、その上 男 当然人目を忍ぶ恋ですが、ご主人様は愛全開で周囲を気にしないベタぶり。 なので李悠は常に伯爵の立場を考え遠慮がちです。 このため伯爵は李悠の愛を疑ったり、些細なことで嫉妬したりと大変ですが、 李悠はいざとなると強く、可愛げの塊になるので二人は結局ラブラブ 李悠に対する虐め、誘拐、誘惑などお約束な出来事がイロイロ起こるものの、 心温かい登場人物達のお陰で、どのエピソードも必ず甘甘。癒し系のラストです。 そして癒し系といえば、甘野さんの絵柄が柔らかくて最高~ ちょっと今市子さんに画面構成が似ている感じで、 全体的に書き込みが多く、1コマに対して人物が小さい。 全身と背景がしっかり描ける作家さんなので、画面にメリハリと動きがあってとても綺麗です。 あと甘野さんの絵は少し懐かしい感じがあって・・ 中高生時代に好きだった漫画家さんの絵が混ぜこぜになった雰囲気でした~♪ (萩尾さん、森川久美さん、花郁悠季子さん(故人)とか・・) この作品は全体的にはホワホワラブストーリーですが、コメディシーンも随所にあって リチャードのお茶目ぶりと李悠のクソ真面目加減が面白い♪ そして最も笑えるのが老執事・クレメント。 この人はご主人様と使用人の関係を薄々気づきながらも、 懸命に「そんな事実は無い」と思い込もうとしていて・・ 4巻全ての裏表紙を飾る彼の苦悩顔が爆笑です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.03.28 19:19:19
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