カテゴリ:その他のBL小説
3月発売のルチル文庫・『いとしさを追いかける』(杉原理生)を読みました。
麻々原絵里依さんのイラストにひかれて買った本でしたが、 とても心理描写が繊細で丁寧。読み出したら止められなくなりました♪ 内容は高校の先輩×後輩もので、先輩・掛井の想いを知りながら、 ある理由で掛井を欺き続けた後輩・杜国。 大学進学とともに、掛井との関係を修復しようと再び先輩の前に現れる杜国ですが、 不幸な家庭環境で育った彼は愛されることに臆病で不器用。 一方掛井は超絶に優しく、周囲の友人がイライラするほど人が好い 何でも許してくれる先輩の人柄が杜国には眩し過ぎて・・ 自分に自信が無くなって行きます。 この作品は幸せになることが怖い杜国の回り様と、 二人の会話の駆け引きがとても繊細で面白い。 微妙な感情のやり取りが長く続くわりに飽きさせない内容で、杉原さんの丁寧な描写がとても気に入りました。 他の作品も是非読んでみたい作家さんです♪ さて、先月発売されたルチル文庫は4冊買ってしまいましたが・・ 結局最後に読んだこの作品が1番よかったです *先月購入したのは以下の本 ・この血の果てに(月上ひなこ/奈良千春) ・夢の欠片をあつめて(高岡ミズミ/亀井高秀) ・甘い首輪(黒崎あつし/街子マドカ) 次に麻々原絵里依さん関連でもう1冊。 原作付き漫画で『ダブルキャスト』(水橋貴奈 原作) こちらは山室と沢木という二人の役者の戦い。 可愛く従順そうな沢木の変貌ぶりが面白く、山室が「受」というのもビックリでしたが・・ 意外性が多いわりに盛り上がりが今一つ。 絵はとても綺麗でしたが、もう少し山場が欲しかったです~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.04.15 22:29:09
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