カテゴリ:榎田尤利
榎田尤利さんの新刊『Stepbrother』を読みました。
リブレさんの本ですが、今回は漫画家シリーズではなくリーマンもので 部下×上司。 先ず冒頭3ページ目の「親と上司ばかりは選べないのが世の常だ」という文章に大きく頷き・・ その15ページ後、二人が義兄弟だと分かるシーンには驚きと爆笑~。 いきなり掴みはOKでした♪ 健輔の働く部署に課長として赴任した秋は健輔・父の再婚相手の息子。 つまり出会った途端から職場も住居も同じになってしまうという・・濃い関係。 秋は会社と家ではかなり態度に差があるため、健輔はそのギャップに嵌って行きます。 『Stepbrother』は全体的に親や同僚との関係が和気藹々と描かれ、思わず吹き出してしまう台詞が満載。 同僚の女子社員にも味があり、特に面白かったのが格闘技好きの田口さん。 この人の「ボンバイエ!」と秋を「美白の女王」と呼ぶネーミングセンスには爆笑 そして「試合観戦のある日に残業なんかしてらんない」というファン心理には共感でした~。 (これがアタシだったら「声優イベントのある日に・・」と言うところです/笑)。 榎田さんの小説は人物に無駄な人が居ないといつも思います。 今回も脇役やサブエピソードが面白く、一文字・一文字丁寧に読むことができました♪ この作品の挿絵は好きな漫画家さんの一人である国枝彩香さん♪ 大らかで人の好い健輔と妥協を許さない不器用な秋が、素敵にイラスト化。 コミカルな作品の雰囲気とよく合っていました さて、コミカルと言えば・・ 最近の榎田作品は思わずププッと吹き出す台詞・比喩・キャラクターがとても多い気がします。 実は私が榎田さんに嵌ったのはここ1年くらい。それ以前の作品は借りて読んでいることも多く・・ 痛くて・切ない感動物語を書く作家さん。という印象。 ちなみに2005年以前の作品で読んだことがあるのは・・(◎は大好きな作品) ・魚住くんシリーズ◎ ・弁護士は恋を自白する◎ ・吾妻&伊万里シリーズ ・放蕩長屋の猫 ・Blue Rose ・ゆっくり走ろう ・寡黙な華 ・きみがいなけりゃ息もできない◎ ・普通の男 ・神様に言っとけ ・少年はスワンを目指す ・聖夜 そして去年~今年にかけて読んだ作品は・・ ・漫画家シリーズ◎ ・犬ほど素敵な商売はない◎ ・執事の特権◎ ・ギャルソンの躾け方 ・交渉人は黙らない◎ という訳で何故か最近の作品に嵌りがちで、爆笑しがち(笑) 今回の「Stepbrother」も含み2006年以降<笑>の度合いが増えていると感じるのは私だけでしょうか~?? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.04.22 20:50:22
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