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稲荷家房之介さんの『百日の薔薇1・2』を読みました。
稲荷家さんは挿絵で何冊かお目にかかったことがありましたが、 とにかく絵が 筋肉! ひたすらガテンな肉感的イメージ~。 そんな訳で絵が少々苦手で・・ この作品はカバーの画力に心を奪われていたものの、手を出すのに時間がかかりました。 で、購入のきっかけはCDの発売です キャストが井上さん×千葉さん 大好きな井上さん主演です♪ でも原作が許容範囲でないと聞く気がしないので・・(汗) 先ずは読書となりました。 「百日の薔薇」は戦場ファンタジーで、 一国を率いるタキと敵国の軍人・クラウスの関係を描いた物語。 クラウスはタキに惹かれるあまり、国も身分も全て捨てタキの騎士となります。 が、タキはレイゼン一族の風習において穢れてはならない身の上。 それを知らないクラウスは想い合っているのに冷たいタキに苛立ちを覚えます。 そんな訳で1巻後半はクラウスのブチ切れ・・ 下克上ですっ。ヤリ殺す勢いです~~ でもそんなキッチーな彼をタキは全て許し、新たな絆を結ぼうと任務を与えます。 2巻ではタキの立場と風習を理解したクラウスが頑張りをみせ、 その他の人物にも個性が出てきて面白い。 話も複雑になってくるため丁寧な読書が要求されます。 さて、この作品で特に感心したのは稲荷家さんの画力。 挿絵よりオリジナル漫画の方が数倍魅力的! 人体に狂いが無いことも凄いですが、銃・戦車・バイク・軍服 が素晴らしい~ 青年誌チックと言いましょうか・・ 線のはっきりした感じは新田さんややまねさんに通じるものがあり、 全体的な雰囲気は「鋼の錬金術師」?? ・・・別に等価交換は関係ないです。 ただ軍服が共通で、クラウスの顔がヒューズとハボックを合わせたよーな感じが・・ しないでもない(ハハ) この他驚いたのが 和服の美しさ 儀式の場面でタキの水干姿が何度も出てくるのですが、それが全てパーフェクトビューティ 誇り高い気丈なタキがより女王に見えるコスで、 クラウスが水干や剣に服従のキスをする図式には萌え萌え 又、タキの手に口付けする騎士ポーズは全て構図がよくて印象的。 見せ場を描くのが上手い作家さんだと思いました♪ 「百日・・」はタキとクラウスが立場上甘甘になれないため、笑える部分が皆無なのですが、 その分巻末の「仁義なき肉球編」が爆笑。 これはキャラが耳付きで登場するギャグ漫画で、 読むと二人の関係がとても分かりやすくなるという・・ 本編の解説書でもあります(笑) にしても、強く気高い領主・タキを汚すクラウスはレイゼンにとっては「狂犬」。 狂犬といえばあの男で・・(直江) 下克上な主従ものはやはりツボ♪ なので、全てを投げうって敵国に嫁に(?)来たクラウスには頑張って欲しい~。 そして絶対に「犬」を手放そうとしない女王様の切れっぷりにも期待ですっ! (2巻ラストの強さには参った!タキは最強!) さて、さてドラマCDですが、これは1巻のみが収録?? だとしたらウ~ン・・中古待ち・・。だってキッチーなんですもの。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.07.19 20:39:14
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