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BL主腐日記

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2007.10.12
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カテゴリ:聖なる黒夜
柴田よしきさんの「聖なる黒夜」上・下巻を読みました。

この本はサツキ701さんのお勧め♪
で、珍しくBLレーベルではないのですが メチャクチャBLでした!!

しかも
ものスンゴイ骨太な内容でヤバイほど面白かったぁ~~っ!!

多分今年1番、いや絶対1番だろう・・

とにかく息もつかせぬ怒涛の展開にエエエエ!と叫ぶこと数回。
あまりにも謎が多く、そして切ないために止められない止まらないの暴走読書どきどきハート

が、そのわりに読了まで4日もかかってしまい・・
何故って上・下巻あわせた厚さが5センチもあったから~(約1200ページ)

そしてもう一つの原因は頭痛

内容に嵌り過ぎて血管切れそうにむさぼり読書するため・・
1時間ぶっ通すと頭がガンガン雫

久しぶりに体を壊しかねない本に出会ってしまいました~きらきら


『聖なる黒夜』はヤクザの殺害事件と過去の冤罪事件の謎に迫るミステリー。

が、ノーマル本だからといって侮ることなかれっ。

実は男同士の人間ドラマとゆーか愛憎ドロドロの恋愛小説。
登場人物はホモやバイのヤクザや刑事だらけで、全員おそらく34歳以上というオヤジ度数の高さ。

で、主役CPは刑事(麻生龍太郎)×ヤクザの男妾(山内練)

麻生山内はお互い惹かれあいながらも、麻生の過去の失敗とそれに対する山内の憎しみから
素直になれず、二人の関係は常に駆け引きめいた歪んだもの。

が、山内の麻生に対する復讐はそのまま彼の愛情表現でもあり・・

フェロモン垂れ流しで、繊細かつ大胆な練は正に 魔性の男
とにかく目が離せないキャラでした。

一方これでもか、これでもかと押し寄せる皮肉な運命と、真実に翻弄される麻生も
悲哀あふれるオヤジ加減が最高きらきら

練に対する贖罪と愛情が誠実な人柄からにじみ出て、
練と共に堕ちて行こうとする姿が魅力的でした。

そして二人以外の登場人物も一人一人が重いエピソードを持ち、
その状況のリアルさと細かい心理描写には脱帽。

とにかくやり切れない不幸な巡り会わせと、愛情・嫉妬・憎悪・隷属心などの濃い感情が
怒涛ように押し寄せる、圧倒的に切ない小説でした。

甘甘・ラブラブなBLを求めると少々痛いかもしれませんが、
物悲しくも激しい面白さが痛さをカバーするのでお勧めの逸品。

「俺はいったい、どんな罪を犯したんだろう?」
と言う麻生と練のラストシーンは長く心に残りそうです。



この作品は冤罪事件がはっきりと解決しないまま、終わりをむかえています。なので是非続編を出して欲しいもの!

と思ったら、微妙に続編めいたものを携帯サイトでやっていました(BIGLOBEケータイ書店)。

そこでは麻生さんが探偵事務所を開いていて・・・なんだか英田さんの世界(笑)
という訳で「聖なる・・」はかなり英田サキ風味♪
とはいえこちらは2002年に書かれた本なので、英田さんが影響を受けているのかもしれませんが・・。



*余談

この作品はかなり夢中読みできました。体壊しそうに集中したのは正直「炎の蜃気楼」以来です(笑)。
愛=憎という関係はどことなく似ていましたし、大好きな英田さんの世界とも通じていました。
とにかくミラージュと英田さんがお好きな人には限りなくお勧め♪
奈良さんの絵を頭に浮かべて読むと最高です!!





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Last updated  2007.10.13 07:59:11
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Comments

ピーチシルク@ 電気ネコさん、はじめまして。 コメントありがとうございます。 今後は…
電気ネコ@ Re:楽天ブログ機能終了(12/09) はじめまして楽天の機能停止で日記書いた…
ピーチシルク@ keiさん、こんばんは♪ おかげさまで聴けました~。 (<絶妙>…
ピーチシルク@ mi’さん、明けましておめでとうございます♪ こちらもご挨拶が遅くなりました(汗) …

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