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松岡なつきさんの『アンダルスの獅子』を読みました。
松岡さんといえば「FLESH&BLOOD」ですが、 こちらも同じく時代劇で、15世紀のアンダルスが舞台。 とはいえ、アンダルスって何処? 早速検索して先ずは地図で確認。現在のスペインでした♪ で、この頃のイベリア半島はキリスト教(カスティーリャ王国)と イスラム教(アル・アンダルス王国)がぶつかり合い中 このためアンダルスの武人サイードは王宮に潜む内通者をあぶり出すよう、 叔父から命令されます。 そこで彼はアラブ語もカスティーリャ語もできる捜査協力者を探し、 結果、白人奴隷のラファエルを買い上げることになります。 なので二人の関係は主人と奴隷で始まりますが、 ラファエルは元は商人の息子なので、気位が高く気も強い。 一方サイードは冷静沈着で無愛想。 オマケに暴れ馬ほど征服欲がかき立てられるタイプなので、実はラファエルに一目惚れ。 が、途中はかなりキッチーで・・弱さも、後悔も見せない 傲慢攻 とにかく受も攻も可愛げが無い人達でしたが、そのせいか納得の行く男らしさ! ラファエルの憎しみが愛に変わる度量はあっぱれで・・ 不器用な攻様も時代劇ゆえに憎めませんでした。 が、この小説は二人のラブよりも当時のイベリア情勢やスパイ活動の方に 興味を引かれたアタシ・・ イスラム教世界とキリスト教世界の違いが面白く、 特にお風呂事情や脱毛法はへェ~、へェ~でした。 当時の白人さんは年に数えるほどしかお風呂に入らなかったらしい・・ という訳で全体的にはよかったものの、やはり松岡さんは「FLESH&BLOOD」が群を抜いて1番♪ 他にも「華やかの迷宮」は読んだことがありますが、何だか嵌れずフレブラの地位は不動。 で、こんな風に何冊か読んでもたった一つの作品だけにド嵌りする小説家さんを 一発屋さんとアタシは秘かに呼んでいて・・(ハハ) 私的な一発屋さんは今のところこんな人がいます。 ・華藤えれな 「シナプスの柩」 ・鷺沼やすな 「夢の卵」 ・愁堂れな 「罪なくちづけシリーズ」 ・前田栄 「JAZZ」 ・真瀬もと 「背中合わせのくちづけ」 ・水月真兎 「パパと呼ばないで」 ・吉田珠姫 「神官は王に愛されるシリーズ」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.02.24 19:22:27
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