カテゴリ:榎田尤利
榎田尤利さんの新刊『ビューティフル・プア』を読みました。
面白かったですっ!! ユーモアあふれる榎田節にヤラレましたぁ お話は電気も止められるほどド貧乏な侯爵さま・アロウが身売りを決意したところから始まり・・ 彼は所有地の維持費を援助をしてくれるパートナーを募集。 選考の結果、男3人と女2人が残り、日本人の画商・玲一郎もその一人。 彼の目的は援助交際ではなく侯爵家の絵画ですが、美しい侯爵と交流するうちに アロウの健気さと可愛さに魅かれてうっかりフォーリンラブ このため嘘をついている罪悪感と、自分の財力の無さに悶え焦る玲一郎がひたすら面白くて・・ 切なかったですっ。 榎田さんの小説は主役も脇もキャラがしっかり立っているため、 理解がしやすく、矛盾も少ない♪ 今回も楽しい個性派がたくさん登場しましたが、 1番気に入ったのは庶民でさばけた性格の玲一郎。 で、特に笑えたのが出だしの玲一郎・父&玲一郎のせこい会話と ラストの×××中の日本語講座。 何故アロウにそんな下用語を言わせるのっ! まともなジャパニーズを教えて下さい(笑) この他魅力的だったのはやはり金髪碧眼のアロウで、 貴族的であろうと努力する姿がとっても健気 が、美しいわりに吐いたり、鼻水たらしたり忙しい人で・・面白かったです♪ 「ビューティフル・プア」は基本は貧乏ラブコメでしたが、舞台が外国の古めかしい洋館な上に ミステリー色も微妙にあって内容充実。飽きずに読める作品でした。 そういえば、玲一郎は画商なので東海林と知り合いかもしれませんね~。 秋に出版予定の「きみがいなけりゃ息もできない」に登場したりして・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.05.21 13:52:53
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