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渡海奈穂さんの「さらってよ」を読みました。
この本は挿絵買いだったわりに、ものスゴイ当たりで・・ 久々に切なさで胸ギュンギュン お話はノンケ43才・有元×ゲイ25才・三木の年の差ラブ。 三木は孤独を埋めるために有元を都合のイイ相手として利用していましたが、 互いに本気を自覚した当たりから、関係が上手くかみ合わなくなり・・ 終には恋愛に臆病な有元が三木を突き放して切なさ爆発っ。 が、三木の素直な追っかけで若さの勝利 同居にたどり着いたのでした。 「さらってよ」で1番気に入ったのは、イイ感じに枯れてる有元さん。 この人は正真正銘のノンケおやじで、バツ一の朴念仁。 なので保身に走り恋には臆病。 三木に捨てられる未来を恐れるあまり完全な別離を選んでしまう消極ぶりで・・ 要するに<受>でよく見かける自信のないタイプ。 普通ならこーゆー地味な受くんを攻が包容力と強引力で引張るのですが・・ この物語は 受・攻が逆 で、それなら三木が男らしく楽観的な人かとゆーとそうではなく・・ むしろ泣き虫で極度の寂しがりや。 そんな訳でこのCPの受・受しさが非常~に新鮮で可愛らしく、 二人の臆病さとマイノリティーゆえの迷いがリアルに描かれているため夢中読み♪ ラストは愛をぶつけた三木の勇気と、命令口調でそれを受け止めたオヤジィ有元がブラボーで、 渡海さんの丁寧な心理描写に引き込まれました。 この作家さんの作品は「夢は本当の恋になる」というのを挿絵買いでを読んだことがありましたが (高階祐) 残念ながら嵌らずそれっきり・・ でも今回再チャレンジで面白かったので他のも読んでみたくなりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.09.19 17:23:20
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