カテゴリ:榎田尤利
榎田さんの新刊『普通のひと』を読みました。
この作品は以前クリスタル文庫から出されていましたが、 今回はSHYからの新装版。 続編の「普通の恋」と書き下ろし「普通のオジサン」も収録で、 全326ページの二段組。 なのでけっこう読み応えのある本になっていました♪ 「普通のひと」は以前借りて読んだことがあるのですが、 実はあまり嵌らず・・正直お赤飯おにぎりのエピソードだけが記憶に残っていて、ほとんど初見 そんな訳で大好きな榎田さんなのに「普通の恋」は未読で、なにやら新鮮な新刊でした お話はビジネス本の出版社に勤める的場宗憲と花島光也の職場恋愛を描いたもの。 ノンケなのに突然変異してしまった二人の混乱とドキドキが2話とも丁寧に綴られ、 いきなりHのBLからは程遠い内容。 男同士ゆえに互いに負けたくない気持ちや、プライドの高さが邪魔をして スンナリ恋が進みません。 でもそんな焦れったさも榎田さんの上手い文章で飽きずに読めて難なく読了。 <普通>は逃げ場だと悟る宗憲にも共感できました。 さて、3話中1番面白かったのが「普通の恋」。 私は2006年以降に出た榎田本に嵌る傾向が強くて・・・ これも例外ではありませんでした。 なので、吹き出し率も当然「普通の恋」が最多で、 1番笑ったのが受攻の役割分担に悩む宗憲。 「コンセントとプラグ」「凹凸」って・・花島と一緒に爆笑しました~。 この他2話とも魅力的だったのが、ゲイバーのママ・コーちゃん。 ちょっとキツイ人でしたが、男前で急に標準語になるところもカッコイイ この人と西岡の物語も読んでみたいです。 ラストの書き下ろしは4年後の二人で、オヤジ度数が上がっても相変らずな感じが面白く、 同居に向けて頑張って欲しいです♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.04.07 20:25:27
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