カテゴリ:榎田尤利
榎田さんの新刊『はつ恋』を読みました。
リブレ公式に19日発売とあったので呑気にしていたらフライング。 16日頃発売だったのか?? とにかく一刻も早く読みたかったので、 電車で10分の本屋へ走りました~ 今回の新刊はタイトルと予告文から、高校生×教師の 甘酸っぱい可愛いお話 と勝手に思い込んでいましたが・・ 全然違いましたっ バックトゥザフューチャー的なタイムスリップ小説で、 でも時空を超えたのは31歳弁護士・久我山の意識のみ。 17歳の自分に憑依した彼は担任教師の曽根に恋しますが、 何と言っても中身はオヤジィなので不思議高校生に・・。 が、曽根と関わるうちに、利己的で冷血な31歳の久我山は健気な可愛い男に成長。 曽根の未来を心配しつつ過去から去って行くシーンは切なくて涙ものでした。 この作品はラストに「はつ恋のゆくえ」という現在のお話が収録されていて、 テレビで多重債務者に向けて発した久我の言葉が印象的。 『絶望という言葉は忘れてください』 これは17歳久我山に「先生を救いたい」という31歳の思念が残っていたから 出た言葉だと思いたい。 そしてこの強い想いが、曽根に偶然テレビを見させる奇跡を呼んだのかもしれません。 『はつ恋』は平凡なタイトルから内容がイイ意味で大きく外れ、 とにかく 奇抜で面白かった!! しかも最近私は 今の自分で20歳くらいに戻りたい と思うことがよくあって、 つまり調度この久我山状態になるわけですが・・ そうすればもっと輝かしい人生がおくれた筈?!(笑) て、中身がこんなババくさく、如才無い20歳ってあり得ないかも。 過去に戻って未来がハッピーに変わるのはやはりファンタジーの醍醐味ですね♪ どんなカテゴリーでもグイグイ読ませる榎田さんの果てない力に脱帽でした さて、今回は挿絵が小山田あみさんで、 この絵師さんはけっこう好きなわりに、今まで1冊も手もとに残る本がない状態 なので榎田本のイラを今回担当してくれて本当によかったぁ♪ とても素敵な表紙&中身でしたっ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.10.20 09:54:32
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