カテゴリ:榎田尤利
「妖奇庵夜話」の2巻目<空蝉の少年>を読みました。(榎田ユウリ/やまねあやの)
(1巻感想はここ) 1巻に続きやまねさんの麗しい妖人・伊織がステキな表紙 で、2巻は挿絵がたくさんあるとイイな~と思ったのですが、1枚も無いっ。 ウウ、これで1400円は高い・・。 でも普通の小説は挿絵なんて付かないし、 これはノーマル本だから仕方ないのかな ところが小説を読み出したら 面白くて、面白くてどーにも止らないっ。 価格のことなど吹っ飛びましたぁ。 「妖奇庵夜話」は人と妖人(妖怪)を見分ける力を持つ洗足伊織が 警視庁の捜査に協力しつつ事件を解決していくミステリー。 今回は予言ができる<件>殺人に遭遇し、 同居人のマメも大活躍。 家令の芳彦と刑事の脇坂も相変らずイイ味で、 特に脇坂は「ほんとに人間なのか?」という天然ぶり。 伊織にどんなに「馬鹿」と言われても凹まない刑事は、 妖怪<まどべったり>かもしれません。(←伊織命名/笑) てな訳で謎を解決していくのは当然洗足ファミリーですが 今回も事件の主役は女達。 過食症のOL、上手くいかない母娘、姉妹の愛憎と、 切ないエピソードが一杯。 BLでは掘り下げられない女の内面を 榎田さんはこの妖怪ミステリーで描きたいのかもしれません。 さて、洗足家+脇坂の雰囲気は前回より楽しく優しい感じになっていて 伊織と刑事の会話はほとんど漫才。 そして伊織&芳彦の主従コンビはマメの保護者化が激しくなっています これに対して青目は鬼ぶりが倍増。 伊織へ向ける執着心は不気味で、昏~い敵対萌えとなっていました。 このシリーズは青目と決着が着いたら終了なのか? 次巻も楽しみですっ。 *2巻に出てきた妖人の原型を調べてみました。 ←覚り(伊織) ほとんど猿人。 ←管狐(芳彦) ←小豆洗い(マメ) 動揺すると小豆をひたすら洗う可愛可笑しいマメとは違いすぎる・・ ←件 ←二口女 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.07.25 18:52:11
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