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カテゴリ:将棋
さいたま区・文蔵(ぶぞう)4丁目。 東京外環の側道の脇にある歩道橋の下。 なにげない場所で将棋を指す人々。 お昼過ぎからぼちぼち人が集まりだして、日没まで。 多いときは...20人近くいる!! そこに来る人の殆どは毎日顔をあわせるお馴染みの人たちばかりだけど、 通りかかりの人が将棋の盤面を覗き込んでも、 それはちょっとも迷惑なことじゃない。 それが縁台将棋の良いところ♪ もっとも、指している対局者達にとっては、 周りの風景などほとんど意識には入って来ない。 その将棋の局面に没頭して、もっとも良い手を探している。 ここの自慢は急な雨にも強いこと。 しっとりした雨足なら歩道橋の下で充分にしのげる。 辛い所はトイレが無いのと、ナイター照明がないこと。 日が沈んだ後はあんまり遅くまで指せない。 手造りの対局台や椅子が置いてある。 どうせ明日も来るんだから...と、段々と増えていったのだろう。 ちょっと歩道橋の下を私物化しているのはご愛嬌。 住民の皆様、どうかお許し下さい(笑 将棋が好きで、将棋という共通の言語があれば、 多くの言葉は要らない。 何度か顔を合わせればすぐに親しくなる。 注意点があるとすれば... 最初は口をはさまずしばらくは「じっと」見て楽しむこと。 誘われるまでは、自分の方から指そうとか言わないこと。 (積極的に「一局お願いします。」とか言っても良いが僕はそうしてるだけ。) 自分の棋力はなるべく正直に言うこと... など。 歩道橋の下に綺麗に整頓された椅子や台などの将棋道具。吸殻入れなども完備♪ あれれ?! よ~く見ると、掛け時計やカレンダーまであるぞっ!!(笑 夜、誰かに悪戯されたりしないの?と訊くと、そういうことはほとんどないとのこと。 左から、初対面のOさん(2段くらい?)ここはまだ5回目くらいだとか... 中央の帽子のKさんは3段。指し終わると笑みがこぼれ、優しいおじさんに戻る。 見るからに人柄の良い明るいTさんは真剣な眼差しで観戦している。 「母ちゃんに怒られちゃう。」と冗談を言いながらTさんは18時に帰っていった。 Kさんとは3年前、僕が初めて訪れたときに対戦している。 その場で始めてあった人同志が何時間も、将棋盤を挟み無言で対峙する不思議な空間。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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