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ベルのしっとり粘着日記++

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2007年07月02日
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カテゴリ:随想
先日のこと。

自転車に乗っている少女。ふと見ると泣いていた。

小学校2~3年生くらいだと思う。

自転車に跨ったまま、止まって涙を拭っていた。

自分にも同じ歳くらいの娘がいる。

知らない子だけれども、子供が悲壮にくれているのを見過ごす気にはなれない。

目が合ったので、「どうしたの?」って声をかけようとしたけれど、

変な人に間違われたり、いぶかしげに応じられたりしたら嫌だなと思い躊躇した。

「知らないおじさんに気をつけろ。」って、

おろらく学校や家庭でかなり言われ、子供達に刷り込まれている事と思う。

防犯ベルをもたせ、携帯のGPSで居所を管理して......

僕も娘が小学生になったら、今よりも心配かも知れない。


結局のところ、僕は少女に何も声は掛けなかった。

考えてみたら、そのようなことで躊躇して声すら掛けられないのは不自由なことで、

それではまるで <痴漢に間違われないために電車の中で手を上げている> ようなもの...

昔の言葉で言うと小市民? (´ヘ`;)とほほ・・

そのようないらぬ事を考えないですっ~と優しい声を掛けられる。

そんな人は自由で、心根の明るい人だ。

「良いと思ったことは積極的にしよう。」が心がけだったんだけど...


「人を見たら泥棒と思え。」と言うけれど、いつもそんな意識で人を見ていたら、

その人はおそらく人生を通して幸せではないだろう。

みんながみんなを疑う。

そんな疑心暗鬼のような社会になると...行く末はアメリカのような訴訟社会へと、

日本もどんどんなっていくのではあるまいか....

アメリカでは救急車を呼ぶのも有料で、呼んだ人が支払うときく。

飲みに誘った人が払うのならわかるけど(笑

親切のしにくい世の中、優しい声を掛けにくい世の中。

日本もそうなるんですか? それでいいのかな。

「疑い」は法律や規制を増やし、ますます六法全書をぶ厚くして、

PL法対策の商品の注意書きも多くする。

「こんな事で訴えられやしないか?」

人が人を疑い出す根幹は何だろうか?

一握りの変質者や凶悪な者が犯罪を犯すため?

きっと、天国にも決まりはあると思うのだけれども.......



国道の沿道によく見かける「死亡事故現場」という看板はいらない。

田舎道によくみかける等身大のおまわりさんの看板も可笑しいだけ。

トイレに入れば「一歩前に!」とか、便器にダーツの的が貼ってある。

コンビニのトイレには「いつも綺麗に使って下さり、ありがとうございます。」

注文の多い料理店ならぬ、注意書きの多い世界。


いつまでも貼ってある見慣れた注意書きの効果はない。





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最終更新日  2007年07月02日 17時33分11秒
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