N.S.M.T.と『いじめを粉砕する九の鉄則』
今日読み終えた本は谷沢栄一 『いじめを粉砕する九の鉄則』 幻冬舎 2007年基本的に、著者が自らの(希有な)体験に即して、意見をぶちまけた本である。ちょっと過激かもしれないが、世の人が暗に思ってることを代弁してくれているかもしれない。少なくとも、この本でいじめがなくなるとは思えない。(というより、現今ではこの本の鉄則をなせないから。個人的に、かなり好感は持てたが。)だから、この本は話半分で読みましょう。はっきりいって、読む人によっては不快で、駄作だろう。(繰り返すが、私個人はこの本の内容は嫌いではない。)私は次に挙げる二つの文を見つけられたことを嬉しく思う。私にとっては、この二つ文を見つけられただけで、十二分に価値がある本だった。現代社会……昨今の世相に於けるこの二文の含蓄を、よくよく考えていただきたい。マルクス=トゥッリウス=キケロ(Marcus Tullius Cicero, 紀元前106年1月3日~紀元前43年12月7日、古代ローマの政治家、文筆家、哲学者。)「友情の務めを果たすためには、三斗もの塩を舐めねばならない」レイモンド=チャンドラー(Raymond Chandler, 1888年7月23日~1959年3月26日,米・作家。)「タフでなければ生きておれない。優しくなければ生きている資格はない」