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缶コーラよりも安い木酢液。備長炭を作っている窯からのものを精製しているらしい・・・。販売元を見てみると100円ショップのタイソーだ。
ちょうど先日テレビで特集を観たのだけど、それによると100円ショップは中国の雑貨をはじめ国産品でも極限まで安く仕入れているらしい。それにしても250ml入りで100円です。 他の木酢液と較べてみたことがないから分からないけど、いかにも薫炭の匂いがする。精製しているらしいのでタールっぽくないきれいな琥珀色をしている。容器を置いておいても液の分離や沈殿はない。入浴剤としても使えそうなほどだ。私はその一本をしっかりと握りしめて100円ショップを後にした。 翌日、500倍希釈ほどで葉面にたっぷりと散布。モンシロチョウがキャベツに近づいたかと思いきや逃げて行った。正しい判断である。木酢液の効果以前に産みつけた卵は私が潰していたであろうからである。それはそうと、木酢液である。 ヨーロッパでは17世紀くらいから作物に効果があると知られていたらしくて植物の根の張りが良くなるという。どうも土壌細菌の活動を活発にするらしくその結果植物の生長が促される。でもなぜか濃い木酢液は雑草などの生長を阻害するという。細菌が活発に過ぎて一時的に亜硝酸などが激増したりするのだろうか? なんにしてもその効果はあなどれない。 だが気がかりなことが一つあって、アマガエルがその匂いを嫌って畑から引っ越してしまわないかということである。カエルはだんご畑の食物連鎖の頂点に立つ大いなる存在である。そいつが木酢液で逃げてしまうとなると、この新参者がカエルに代わる王者ということになる。でも考えてみると、木酢液は目にも見えない無数の細菌のエサになるだけの食物連鎖の最下層に位置する存在である。というか、生きてすらいない。福ちゃん派の私としては木酢液に対する評価は微妙だ。 福ちゃんはクローバーやヤマモモ、アカシアなどの根粒菌をもつ植物を重視していて、作物の無肥料栽培ができる理由の一つとしていた節がある。でもである、そこで何の作物が出来て何の作物が出来ないかについては関わろうとせず、すべては自然任せである。結局、ある条件下で土の中の細菌群が作物によい窒素化合物を与えるとしても、別の条件下では与えないかもしれない。インゲンはよく育つかもしれないがセロリは育たないかもしれない。雨が多い年には育つトウガラシも別の年には育たないかもしれない。つまり福ちゃんの見解を敷衍してみると結局、土の中の細菌群の活動のバランス任せであるように思う。そしてそうした活動バランスを福ちゃんは自然の理として棚上げにする。この点をいつも私は考えてしまう。どうなのよ? とはいえ、無肥料でも何年も作物はなるということを実証したことが重要なのであってみれば、福ちゃんの微生物重視の見解にことさら縛られる必要もない。そもそも福ちゃん自身が後に自身の見解を否定していて、何故だかは分かんね、と言うことである。 ところでこうした土の中の世界とは別に、レタスなどの水耕栽培が本格的に商用化しているという事実がある。こちらは遥かに微妙である(←なにが)。 それはさておき木酢液を散布した日、畑に2匹のカエルが居座っていたのだけど、その後どうなるかが何よりも気がかりである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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