テーマ:正しい食育ってなに?(1640)
カテゴリ:食品の安全性について
お弁当はおにぎり。塾長先生や塾の先生方が作りました。
そのお昼の時間に問題は起こりました。 みんなが美味しそうに食べているおにぎりを、 まことくんとちとせちゃん兄妹は中のウメボシを 取り出しています。 それを見た幡中塾長が・・・、 幡中:ウメボシはきらいか? まこと:ううん好きだよ。 幡中:じゃ、どうして食べないの? ちとせ:だってこのウメボシまずいんだもん。 まこと:変な味がして気持ち悪いんだよ。 幡中:そんなバカなっ・・・・・。 みんなをごらん、ちゃんと食べてるじゃないか! わがまま言うと許さんぞ! ちとせ:(泣き出す)お母さんのウメボシが食べたいよぉ! 場面は変わって幡中は山岡士郎と栗田ゆう子に相談する。 山岡:おにぎりに使ったのは、どんなウメボシですか? 幡中:どんなって・・・・・・、どこの店でも売っている ふつうのウメボシだよ。 山岡:まことくんのお母さんはウメボシを自分で 漬けてたの? まこと:うん。 山岡:よし、まだ残っているかもしれない。 家まで取りに行こう。 その間ゆう子はウメボシをいろいろ購入してくる。 山岡:これは市販のもの。 こっちのカメに入っているほうは、まことくんの おかあさんの漬けたもの。 先生がお買いになったのは? 幡中:これだよ。 この二種類のウメボシを食べ比べる。 幡中:おや、これは・・・! 同じウメボシなのにぜんぜん味が違う! ゆう子:まことくんのお母さんの方は、ウメの香りも 鮮烈だし、ウメの実自体の味も濃厚だわ。 それにひきかえ、買ってきた方は 香りも立たないし、味も貧弱。 幡中:どうしてこんなに味が違うんだ・・・。 山岡:それは、この買ってきた方は、 本当のウメボシではないからです。 正確に言うと、これはウメの酢漬けです。 幡中:ウメの酢漬け!? 山岡:ウメボシは本来、ウメを塩で漬けるだけです。 そうすると、自然にウメ酢が一緒に出来てきます。 ところが、それでは手間とヒマがかかる。 それより、ウメを酢につけてしまった方が簡単だし、 工場で大量に作るのに適している。 しかし、それでは味も香りも貧しいものしか出来ない。 それを補おうとして化学調味料を入れるから さらにひどいものになる。 色も、赤紫蘇を使えば自然の良い色が出るのに、 着色料で色をつけたりする。 幡中:なんてこった・・・・・ 山岡:ウメボシを作るのは大変手間とヒマがかかるものなんですよ。 真夏の暑い季節に土用干しをしなければならないしね。 まこと:僕のお母さん、ちゃんとウメボシ干してたよ。 幡中:私が悪かった・・・・・。私が本物のウメボシのあじを 忘れていたんだ。まことくんとちとせちゃんが、 こんなウメボシは食べたくないと言ったのも当然だ・・・。 ということで、子どものうちに正しい食べ物の味を 覚えさせてあげる、ということがどんなに大切か ということがわかりますね。 この後、まこととちとせのお母さんが戻ってきます。 事情はここではお話しできません。 それに加えて、お母さんの・・・・・・・、 そうしてハッピーエンドとなるのであります。 『美味しんぼ』にはこのような人情話が たくさんあります。ぜひ読んでみてくださいね? ブックオフでしたら、105円で売っていたりしますから。 美味しんぼ(15) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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