食育に栄養学も食事バランスガイドもいらない

2010年08月14日の「農村レストラン　食育工房　農土香？」
の記事にシステムエンジニアさんからコメントを頂きました。
記事にて回答いたしますね？

「一目瞭然？」 システムエンジニアさん

＞ここ、食育工房　農土香の料理が本当の食育をしているのだろうか？
＞安食にはそうは思えないんですよね？　本当に申し訳ありません。
＞何故か？　は、ＨＰを見たら一目瞭然です。

「一目瞭然？」の意味を教えて頂けますでしょうか？
私もテレビもＨＰも観ましたが、ＨＰは”お店”のＨＰあり、
”食育”のＨＰではないので、特に問題は感じないのですが・・・？
食育工房を名乗るのであれば、材料がどのようなものか（有機・無農薬等）
を記述するべきであるという事でしょうか？（それが一目瞭然という言葉？？？）
私ＳＥといたしましては、「あのＨＰは素人が無料提供素材を加工して、
頑張って作ったんだな」というのは一目瞭然ですが、同じように、
健康管理士一般指導員の資格を持つ安食様もプロとして、
一目瞭然とお感じになった点を詳しくお教え頂ければありがたいです。

では、まずそのブログ記事を再掲載しますのでお読みください。

農村レストラン　食育工房　農土香？

今日のテレビ朝日系、午後６時から『人生の楽園』という番組で、
「食育を伝える食堂」ということで、
農村レストラン　食育工房　農土香（のどか）が紹介されていました。

場所は秋田県仁賀保町。

旬の食材と米粉を使ったお料理を提供しています。

米粉を衣に混ぜた天ぷら。
米粉をつなぎに入れた蕎麦。
米粉のピザ。
鳥海山の湧き水で淹れた大豆コーヒー。

奥様のひろこさんは、米粉料理の講師もしています。
その模様も紹介されました。

米粉を使った鶏の唐揚げ。
米粉を使ったクリームシチュー。
米粉を使ったお好み焼き。

などが紹介されていました。

奥様のひろこさんが語りました。

「農家の食事にあまりにも無関心だった。
食育の大切さを伝えるのが農村レストランだった」

テレビ番組で紹介されるのだから、これを見た視聴者は、

「とってもいいお店」
「食育を実践していて素晴らしい」
「安心できる食材」
「ぜひ食べたい」

などと思ってしまうことでしょう。
確かに地産地消で、しかも旬の食材を使っています。
それはそれでとっても素晴らしいことですが、
批判じみていることを書いて申し訳ないのですが、
ここ、食育工房　農土香の料理が本当の食育をしているのだろうか？

安食にはそうは思えないんですよね？　本当に申し訳ありません。
何故か？　は、ＨＰを見たら一目瞭然です。

食育工房　農土香
http://www.nodoka-s.com/

奥様の広子さんの著書です。
百まで現役百栽館
楽天ブックスでは売り切れですが、安食は昨夜アマゾンの中古で
７８円のを注文したら、今日届きました。は、は、は、速い！

「一目瞭然」の意味は、お二人のコメントから分かります。

ナツメヨウコさん
＞食育にはなっていませんね。
＞私には小麦粉の代わりに米粉を使っているだけに思えますが？

りえぽんりえたんさん
＞なぜか米粉が本当に大ブームですね？
＞ポストハーベストたっぷりの小麦粉が国産の米粉に
＞なったりするのは、若干良い点もあると思いますが、
＞それで食育とかにはなりませんが？

まず、米粉をウリにしている点が気になります。
りえぽんりえたんさんがコメントしているように、
輸入小麦粉よりはいいのですが、米をわざわざ粉にして
食べること自体が食育に反していると思います。
（もちろん煎餅とか団子など日本古来の米粉食品はありますが）

それから「米粉を使ったお菓子」のレシピの材料が気になります。

米粉まふぃん

米粉・・・・・・・・・・・・・200g
ベーキングパウダー・・・・小さじ２
バター（食塩不使用）・・・・・100g
グラニュー糖・・・・・・・・・140g
塩・・・・・・・・・・・ふたつまみ
卵・・・・・・・・・・・・・・２個
牛乳・・・・・・・・・・・・ 120ml

この中では、ベーキングパウダー、バター、グラニュー糖、
卵、牛乳が食育にそぐわない材料だと考えます。
また、塩はどういう塩を使っているのかも気になるところです。

次は、

米粉しふぉん

卵黄・・・・・・・・・・・・３個分
グラニュー糖・・・・・・・・・ 30g
塩・・・・・・・・・・・ひとつまみ
サラダ油・・・・・・・・・・・40ml
牛乳・・・・・・・・・・・・・40ml
米粉・・・・・・・・・・・・・ 60g
ベーキングパウダー・・・ 小さじ1/3
＜メレンゲ＞
卵白・・・・・・・・・・・・３個分
グラニュー糖・・・・・・・・・ 30g

ここでは米粉と塩以外は全部食育にそぐわない材料です。

他にも、レシピは紹介されていませんが同じようなお菓子があります。

米粉チョコしふぉん、米粉ビスコッティー、米粉粉末しふぉん、
米粉チョコパウンドケーキ、米粉ピザ、米粉ホットケーキ、
米粉あんパン（これ揚げてあるみたい）。

「これらを見たら一目瞭然ですよ」という意味だったのです。
しかし、これらの何処が悪いの？　と思う方もおられるでしょう。

そこで食育の定義です。
なんだか巷では難しく考えているようですね。
小・中学校では食育をどのように展開していいか分からずに、
お菓子メーカーやファストフードの会社や、インスタント食品の
メーカーに出張講義の依頼をする学校も少なくないようです。
これじゃあ、食品関連会社の思うつぼです。
食育基本法が制定されて一番喜んでいるのは
食品関連の会社でしょう。

話を元に戻しましょう。
では、安食育夫が考える「食育とはなんぞや？」です。
食育とは、まさに安食育夫の真ん中の二文字です。（笑）

冗談はさておき、食育とは、

何を食べるべきか。
何を食べてはいけないか。
それを教えることである。

ということです。
ね？　簡単でしょう？
そのことが分かっているから、
ナツメヨウコさんやりえぽんりえたんさんは、
あのようなコメントしてくれたわけです。

システムエンジニアさん、お分かり頂けたでしょうか？
また疑問点、ご質問がありましたらコメント下さいね？

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