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食育に栄養学も食事バランスガイドもいらない

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2010年12月25日
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カテゴリ:少食について
風邪もインフルエンザも免疫力を上げたら恐くないんです。
ではどうしたらいいのでしょうか?
そこで牛乳に相談だ、じゃなくて、鶴見隆史医師に聞いてみよう。

過食による免疫力低下は世界中で起こっている

過食の害は、世界的でも確かめられています。アメリカ、ミネソタ
大学医学部教授のマレイ博士は、飢餓状態は病原菌の感染を防ぐ
ということを、イギリスの医学誌に報告しています。
博士らが飢饉の続くサハラ砂漠を訪れ、遊牧民に食糧を与えたところ、
まもなく突然にマラリアが発生したというのです。
その出来事を不審に思い調べてみると、栄養過多が感染症を
誘発したと見られる事象が世界的にあることが分かりました。
列挙すると、

▼エチオピアのソマリアでも、飢餓で食糧供給が行われたときに、
 マラリア、ブルセロージス、結核などが流行した。
▼中世イギリスで流行った痘瘡は、貧しい人々より裕福な
 人々に多く蔓延した。
▼第一次大戦中に発生したインフルエンザは、十分に栄養を
 とっている人々の死亡率が最も高かった。
▼1830年代の刑務所で行われた調査によると、十分に
 栄養を与えられた囚人は、ほかの囚人より罹患率も死亡率も
 明らかに高かった。
▼インドでは乾期になると草木が少なくなって家畜は
 やせ細るが、そのとき家畜の罹患率は1年で最低になる。
 モンスーンの季節になって新しい草が茂り、家畜が
 太ってくると、急に流行病が多くなる。

同様なことは、日本でもありました。1995年1月に起こった
阪神淡路大震災です。
あのとき、助かって生き延びた人たちは体育館や学校に集まって
共同生活を余儀なくされたのですが、10日間ほどは流通が
うまくいかず、それこそ飲まず食わずでした。ただし、
そのときは風邪一つ引かなかったのに、全国から食糧が
次々に届き、人々が飢餓をいやすべく腹一杯食べるように
なったとたん、インフルエンザが大流行したというのです。
この話は神戸の何人かのドクターに直接聞いた話ですが、
高栄養が人間の免疫力を低下させることと、関係があるように
思えます。

年末年始は食べ過ぎてしまう罠がたくさんあります。
くれぐれも食べ過ぎには注意しましょう。
それから昨日の記事のように、動物性食品を極力避けて、
偏食を心がけましょう。これで風邪もインフルも予防できます。

『病気にならない生き方』シリーズです。まだ読んでいない方はぜひ読んでくださいね?

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最終更新日  2010年12月25日 17時32分40秒
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