テーマ:食べ物あれこれ(50376)
カテゴリ:塩パワーについて
では、まずは、伯方の塩。
このショップには原材料も表示してあり、栄養成分も載っていました。 【伯方塩業 伯方の塩の商品詳細】 ●にがりをほどよく残した粗塩です。 【伯方塩業 伯方の塩の原材料】 天日海塩(メキシコまたはオーストラリア)、海水(日本) 【栄養成分/100gあたり】 エネルギー・・・0kcaL タンパク質・・・0g 脂質・・・0g 炭水化物・・・0g ナトリウム・・・37.5mg マグネシウム・・・110mg カルシウム・・・90mg カリウム・・・50mg 伯方の塩のサイトには次のように書いてあります。 メキシコまたはオーストラリアの天日海塩を日本の海水で 溶かして原料とし、にがりをほどよく残しています。 なんでわざわざ天日塩を輸入してそれをまた日本の海水で 溶かすのでしょうね? こうすることによって、国産塩が名乗れるから、という意味も あるのではないか?と思いますが・・・・。 塩に関する書籍の解説によりますと、そこにニガリ成分を添加している、 という記述がありますが、伯方の塩によると、「にがりは添加していない」 ということです。 あ、そうか、天日塩の中にすでにニガリ成分は含有しているんだ、 と、思うでしょう? だったら、海水で溶かさないで水で溶かせば良いのではないでしょうか? どうして海水に溶かすの? 確かに輸入塩で1kg100円くらいの安い塩もあります。 製法の表示を見ると「天日法」とあります。 天日塩がこんなに安いのはどうもおかしい、なぜなの? と、私は常々思っていました。 じつはこういう訳なのでした。 天日法は塩田で最後まで海水を蒸発させて作るのだから、 ミネラル分がいちばん入りそうですが、必ずしもそうではないのです。 近代的な天日塩田では、蒸発池でカルシウム塩を結晶・沈殿させて除き、 塩化ナトリウムが飽和になったうわずみ液を結晶池に移して結晶させます。 すると、ほとんど純粋な塩化ナトリウムがどんどん結晶します。 そしてニガリ成分(マグネシウム塩やカリウム塩)が 結晶する前に、食塩の結晶を採取してしまいます。 これを塩水で洗浄することによって、さらに塩化ナトリウムの 純度を高めるのです。 日本にも大量に輸入されているメキシコやオーストラリアの 天日塩はこうした方法で作られており、製法は自然であっても 成分的には塩化ナトリウムの純度がきわめて高く、 ほかのミネラル分が失われた塩になっています。
赤穂の天塩も同じ製法のようですね。 天塩の場合は、生産の最終拠点は赤穂(赤穂化成)ですが、 原塩はオーストラリアのシャークベイでとれる天日塩を 輸入しています。それを塩づくりで名高い赤穂の伝統の 技術を生かしてつくっているのが天塩です。 五島灘の塩は輸入天日塩を使っていません。 長崎県西端の五島灘に面した崎戸町のきれいな海水が原料です。 この海水からイオン交換膜法で濃い海水を作り、 それを煮詰めて塩の結晶と”にがり”を得ます。 『いそしお』 『五島灘の塩』は、この塩に海の恵み 『にがり』を含ませて作ります。 と、サイトには説明があります。 しかし気になる事があります。それは以下です。 >イオン交換膜法で濃い海水を作り、 >『にがり』を含ませて作ります。 どうしてニガリを添加するのでしょうか? つまり、イオン交換膜法ではニガリ成分やその他のミネラル成分が 失われるので後から添加する、というわけなのでしょう。 が、そうすると、 >それを煮詰めて塩の結晶と”にがり”を得ます。 という表現が安食にとっては意味不明になります。 ともかくわかりにくい説明ですね? (文字数オーバーのためつづく) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年07月02日 20時21分51秒
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