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食育に栄養学も食事バランスガイドもいらない

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2011年08月27日
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カテゴリ:食育について
官民学がこぞって戦後、日本人の食事を堕落させてきたのは事実です。
栄養改善普及運動が展開されたのですね。
食生活近代化論という言葉も登場しました。
そうして現代のニッポン。食生活近代化がなされ、さらに
進化発展し続けています。
その結果が、ガンをはじめとする生活習慣病の蔓延、
アレルギー疾患の蔓延です。
ではどのような経緯があったのでしょうか?

S(=昭和)25年:「タンパク質をとりましょう運動」実施。
S27年:完全給食を全国小学校に拡大実施。
S30年:粉食指導に全栄養士参加。
S33年:厚生省(当時)「六つの基礎食品」を普及。
S36年:「一日一回フライパン運動」を普及。
S38年:文部省(当時)「義務教育学校給食諸学校ミルク給食推進本部」設置。
     「タンパク質が足りないよ」のコマーシャルが大流行する。


安食もこのコマーシャルのメロディーはおぼろげながら
記憶しているのですが、具体的になんのコマーシャルだったのか?
というと記憶にありません。
そこでネットで検索してみました。

「タンパク質が足りないよ~♪~タンパク質が足りないよ~♪」で始まりあのタレント「谷 啓」が出てきて「マミアン飲んで行こう~か!」と言うものだったと記憶しています。違うかなあ?ガチョーン~

この『マミアン』がアミノ酸飲料だったと思います。子供だったので当然飲んだことはなく、どういう味だったのかは知りません。ただ、かなりブームになった記憶があります。検索で調べると「第一製薬」が発売していたものでした。CMは1964年です(そんな古いの知らなーいという声が聞こえてきそう…笑)

http://www.kenzo30.com/zuisou/hanasi4.htm

タンパク質=アミノ酸、ということですからね。
そこからタンパク質=肉や卵、牛乳などの動物性食品、という
連想になっていったのではないでしょうか?
S30年の粉食指導とは、具体的にはパン食のススメですね。
林髞氏という学者が『頭脳』という本で、
「米を食べると馬鹿になる。だから小麦粉で作るパンを食べましょう」
といことを述べたのがS33年のこと。
それに追随する学者も現れたというのです。
日本国全体が米はダメ、パンを食べよう、という雰囲気に
なっていったようです。
そうして米の消費量はどんどん右肩下がりで落ちていって、
現在ではS37年のピーク時の半分以下にまでになっています。
それほど日本人は米を食べなくなってしまったのですね。
その代償として、病人大国になってしまったわけです。
最後に幕内秀夫さんに登場願いましょう。

「六つの基礎食品」というのは、わかりやすく食品を
六つに分けて食べることをすすめるものだ。
一群は〔タンパク質を多く含む食品〕魚、肉、卵・・・など。
二群は〔無機質=カルシウムを多く含む食品〕
牛乳、乳製品、海藻・・・など。
三郡は〔カロチン〕緑黄色野菜・・・・など。
ご飯ばかりに偏らずなんでも満遍なく食べようというものだ。
一日一回フライパン運動は、もっと油脂類を摂ろうという運動・・・。
わかりやすく言えば、ご飯を中心とした従来の日本型食生活では
健康になれないということを言っていたのだ。この当時には、
穀類ばかり食べる国は貧しいなどという主張もまかり通っていた。
パン、牛乳、肉、油料理を中心とした欧米の食生活こそ理想であり、
それを実践することが食生活の近代化だというのである。

【出典】
【送料無料】粗食のすすめ実践マニュアル新版

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最終更新日  2011年08月27日 15時29分37秒
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