テーマ:正しい食育ってなに?(1640)
カテゴリ:食育について
官民学がこぞって戦後、日本人の食事を堕落させてきたのは事実です。
栄養改善普及運動が展開されたのですね。 食生活近代化論という言葉も登場しました。 そうして現代のニッポン。食生活近代化がなされ、さらに 進化発展し続けています。 その結果が、ガンをはじめとする生活習慣病の蔓延、 アレルギー疾患の蔓延です。 ではどのような経緯があったのでしょうか? S(=昭和)25年:「タンパク質をとりましょう運動」実施。 S27年:完全給食を全国小学校に拡大実施。 S30年:粉食指導に全栄養士参加。 S33年:厚生省(当時)「六つの基礎食品」を普及。 S36年:「一日一回フライパン運動」を普及。 S38年:文部省(当時)「義務教育学校給食諸学校ミルク給食推進本部」設置。 「タンパク質が足りないよ」のコマーシャルが大流行する。 安食もこのコマーシャルのメロディーはおぼろげながら 記憶しているのですが、具体的になんのコマーシャルだったのか? というと記憶にありません。 そこでネットで検索してみました。 「タンパク質が足りないよ~♪~タンパク質が足りないよ~♪」で始まりあのタレント「谷 啓」が出てきて「マミアン飲んで行こう~か!」と言うものだったと記憶しています。違うかなあ?ガチョーン~ この『マミアン』がアミノ酸飲料だったと思います。子供だったので当然飲んだことはなく、どういう味だったのかは知りません。ただ、かなりブームになった記憶があります。検索で調べると「第一製薬」が発売していたものでした。CMは1964年です(そんな古いの知らなーいという声が聞こえてきそう…笑) http://www.kenzo30.com/zuisou/hanasi4.htm タンパク質=アミノ酸、ということですからね。 そこからタンパク質=肉や卵、牛乳などの動物性食品、という 連想になっていったのではないでしょうか? S30年の粉食指導とは、具体的にはパン食のススメですね。 林髞氏という学者が『頭脳』という本で、 「米を食べると馬鹿になる。だから小麦粉で作るパンを食べましょう」 といことを述べたのがS33年のこと。 それに追随する学者も現れたというのです。 日本国全体が米はダメ、パンを食べよう、という雰囲気に なっていったようです。 そうして米の消費量はどんどん右肩下がりで落ちていって、 現在ではS37年のピーク時の半分以下にまでになっています。 それほど日本人は米を食べなくなってしまったのですね。 その代償として、病人大国になってしまったわけです。 最後に幕内秀夫さんに登場願いましょう。 「六つの基礎食品」というのは、わかりやすく食品を 六つに分けて食べることをすすめるものだ。 一群は〔タンパク質を多く含む食品〕魚、肉、卵・・・など。 二群は〔無機質=カルシウムを多く含む食品〕 牛乳、乳製品、海藻・・・など。 三郡は〔カロチン〕緑黄色野菜・・・・など。 ご飯ばかりに偏らずなんでも満遍なく食べようというものだ。 一日一回フライパン運動は、もっと油脂類を摂ろうという運動・・・。 わかりやすく言えば、ご飯を中心とした従来の日本型食生活では 健康になれないということを言っていたのだ。この当時には、 穀類ばかり食べる国は貧しいなどという主張もまかり通っていた。 パン、牛乳、肉、油料理を中心とした欧米の食生活こそ理想であり、 それを実践することが食生活の近代化だというのである。 【出典】 【送料無料】粗食のすすめ実践マニュアル新版 人気ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年08月27日 15時29分37秒
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