テーマ:正しい食育ってなに?(1640)
カテゴリ:肉について
タイトルのことは良く言われますが、これは真っ赤な嘘です。
魚柄仁之助さんの著書、『うおつか流 清貧の食卓』より抜粋させてもらいますね? 1988年ごろのことですが、 沖縄の長寿と肉食習慣の関係についての調査でした。 スポンサーは、肉の消費を推進する団体です。高名な栄養学者を中心に、 何人かの新聞記者たちが取材・編集にあたりました。 私は料理研究家としてひじょうに興味があったので、 自費で、ある新聞記者に同行しました。 長寿村と呼ばれる沖縄の村へ行き、80代から100歳までの 老人たちを何人も取材しました。普段の食生活や昔の食生活、 好きな食べものなど、いろいろと話を聞いてまわりました。 取材する側としては当然、肉をよく食べると答えるだろうと 思っていました。なにせ沖縄は、豚肉の消費は日本一ですから。 ところが、皆が皆、あまり食べないと答えるのです。 週に一度とか、二度くらいという人がいたり、どちらかというと 魚の方が好きという人がいたりで、取材は進みません。 若いころはよく食べていたのかと聞いても、ダメでした。 そのころは、お祭りのときくらいしか食べられなかったというのです。 ふだんはラードを使っての炒め物=チャンプルーが中心で、 肉は入ってなかったとのこと。 なんとか肉の話をひっぱり出そうと、沖縄料理のラフテーやテビチなど、 肉料理名を並べますと、「まあ、好きですね」というくらい。けっきょく、 誰一人として、毎日のように肉を食べる人は いませんでした。 報告書には、「長寿老人たちは、肉も好き」と書くのが精一杯です。 ここまでだったら笑い話ですんでしまうのですが、 次を読んだら憤りを感じましたよ! プンプン!! ところが、その後、スポンサーだった団体の出した カラー写真入りの食肉ハンドブックには、 沖縄の長寿老人を支えているのは、たっぷり肉を食べる食生活 と言わんばかりに書かれています。 肉をたくさん食べることが、長寿の条件であるかのごとくです。 しかも、その本は全国の保健所などに無料配布されたと聞きました。 【出典】 【送料無料】うおつか流清貧の食卓 人気ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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