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食育に栄養学も食事バランスガイドもいらない

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2012年03月22日
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テーマ:糖尿病(2614)
カテゴリ:ご飯パワー
なんのことか?
日本人は炭水化物の摂取量が少なくなったから糖尿病患者が
増えてしまった、というのだ。
さらに、「低炭水化物療法」の間違いも指摘している。
以下の解説を読んでください。

日本人は炭水化物(糖質)を制限してはならない

昨今の「糖質カット・糖質オフ・糖質ゼロ」ブームに乗って、
糖尿病患者に糖質ゼロ食や低糖質食を薦める医師が相次いで
書物を出版した。驚いたことに、このような食事を薦める
普通のお医者さんまで現れた。
悪名高いアトキンス・ダイエットの糖尿版である。
「人間は糖質ゼロの食事なんて続けられないよ。一時的な
ブームだ。そんなものはそのうちに消えてなくなる」
などといって見逃すことはできない。
ひとの命にかかわることだからだ。
「糖質ゼロ食・糖質制限食」のすすめは、

1)400万年の歴史をもつ人類は、本来肉食(たんぱく質と
  脂肪)で、糖質を食べるようになったのは農耕が始まった
  1万年前からのことに過ぎない。最初の人類は肉食動物が
  食べ残した獲物の骨(骨髄)を食べていた、

2)人類の主たるエネルギー源は脂肪(ケトン体)で、
  糖質(ブドウ糖)は万が一の危機に備えるサブの
  エネルギー源である。(真実はブドウ糖が本来の
  エネルギー源でケトン体は危機のエネルギー)、

という乱暴な迷説を根拠にしている。
このようないい加減な理論に反論を加える人が今まで皆無で
あったのはまことに不思議である。糖尿病の専門家がこの
「糖質制限食」を完全に無視するのはそれなりの理由がある。
こんな粗雑な理論に正面から反撃を加えるのは専門家の
沽券にかかわるからだ。また、こんなことを声高に叫ぶ人
たちに反論を加えたところで宣伝材料に使われるだけだから、
じっと我慢して消え去るのを待っているのである。
植物は太陽光エネルギーを用いて炭酸ガスと水からでん粉
(糖質≒炭水化物)をつくる(光合成)。この点で、
炭水化物エネルギーは太陽光エネルギーに似たクリーン
エネルギーである。炭水化物を太陽光エネルギーに喩えるなら、
ケトン体に変わる脂肪は火力エネルギー、窒素という元素を
含むタンパク質は原子力エネルギーである。タンパク質は
身体構造をつくるためのもので、エネルギー源として
食べてはならない。タンパク質は代謝産物の処理が大変である。
糖質制限食を薦める人たちの主張は、今食べているすべての
穀物を家畜の餌にしてその肉を食へと言っているに等しい。
こんな無茶苦茶な話に穀物(米)を作っている人たちら
何の声も上げないのはまことに不思議である。
「低糖質食のすすめ」を具体的に眺めてみよう。
『文藝春秋』2008年3月号の
「名医に問う:糖尿病50問50答、千六百万人患者へ」
に登場する「名医」は
「悪いのは炭水化物である。
糖尿病患者はできるだけ炭水化物の少ない食事にすべきだ」

とおっしゃる。
「名医」は

「糖尿病になりやすい人の特徴は?」

と問われて

「私の経験では、甘みが好き。ごはんなどの炭水化物が
好きな人、おもしろいことに、酒飲みはそんなにいません」

と答えている。
また、

「膵臓を酷使する原因(糖尿病の原因)は?」

という問いに

「まずは炭水化物(糖質)のとりすぎ。とくに菓子やケーキは
日本の糖尿病激増の原因でしょう」

と答える。さらに

「食事で気をつけるべきことは?」

という問いに、「名医」は

「食後に血糖値を測ると、ステーキや豚肉、スクランブル
エッグを食べても血糖値は上がらない。むしろざるそば
一枚で軽く血糖値200を超えるんです。要するに、
タンパク質や脂肪は血糖値を上げない。上げるのはパンや
ご飯といった炭水化物です」

と答える。
そのうえ、

「お酒は飲んでもいいんですか。飲むとしたらどのアルコール?」

に対する「名医」の答えは

「アルコールは血糖を上げないので、飲みすぎなければ
いいんですよ。ただ、ビールはちょっと炭水化物が多い。
350ccでカーボ(炭水化物)量13グラムです。
白ワイン(120ccで1グラム)より赤ワイン
(120ccで3グラム)のほうが若干多い。
焼酎やウィスキーは蒸留酒だからゼロですね」

これでは、登場人物は「名医」ならぬ「迷医」である。
「名医」は、糖尿病の原因から結果まですべてを炭水化物のせいにする。
「名医」によると、炭水化物はまるで悪の権化だ。
とんでもない。古来、人間が「日々の糧(かて)」としてきたものは
米であり麦であった。つまり、人間の糧は、本来、炭水化物を主成分
とする食品である。「できるだけ炭水化物を減らせ」などと
糖質ゼロ食・糖質制限食を強要するのは「糖尿病になったら
人間であることを止めよ」と言っているようなものだ。
「名医」は、

「炭水化物の多い食事は血糖を上げる、炭水化物が少なければ
血糖が上がらない」

という単純思考で、低炭水化物食を推奨する。
「名医」の迷説に従って肉と脂肪ばかりを食べている真面目な
糖尿病患者の多くは、そのうちに、腎不全に陥って人工透析が
必要になるだろう。
「名医」の「迷説」とは反対に、穀物中心の食事
(=タンパク質と脂肪が少ない食事)をしていると、
身体のインスリン感受性が格段によくなるために、
炭水化物を摂っても血糖はあまり上がらないのである
(ヒムスワースの発見)。
1000年以上も穀物(炭水化物)中心の食生活を
送ってきた日本人はインスリンの分泌量が少ない。
かつて日本に糖尿病が少なかったのは、日本人が
インスリンをあまり必要としない炭水化物中心の
食生活を送ってきたからである。
食生活が欧米流の炭水化物の少ない食事
(=たくさんのインスリンを必要とする食事)に変わると、
日本人のような民族は糖尿病になりやすくなる。
現在の日本で糖尿病が急増しているのは、炭水化物の
摂取量が少なくなったからである。
お隣の中国でも糖尿病が激増している。豊かになった
中国人がかつて大量に食べていた穀物を家畜に与えて
その肉を食べるようになったからである。
つまり、炭水化物の摂取量が減ったために中国で糖尿病が
増えているのである。
2010年7月に刊行された『米と糖尿病』は
「糖質制限食」を薦める人たちに厳しい反論を加えている。
どちらが正しいかは『米と糖尿病』と『糖質ゼロの食事術』を
読み比べれば一読判然とする。糖尿病に関心をお持ちの方々、
穀物(とくに米)を作っておいでの方々に
『米と糖尿病』の一読を薦める。

http://www.eps1.comlink.ne.jp/~mayus/lifestyle2/RiceBook.pdf



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最終更新日  2012年03月22日 18時28分09秒
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