テーマ:正しい食育ってなに?(1640)
カテゴリ:食育について
昭和33年に『頭脳』という本(カッパブックス)が出版されて、
ベストセラーとなった。 そこには「米を食べるとバカになる」と書いてあった。 内容を見てみましょう。 戦後の食料事情が好転し始めた昭和33(1958)年に、その後の農業に大きなダメージを与えることになる一冊の本が出版される。それは、慶応大学医学部教授の林 髞(はやしたかし)の著書 『頭脳』 である。この本は、今でこそ “迷著” としてほとんど葬り去られ、探すのにも苦労する。しかし当時は、発売後3年目にして50版を重ねるベストセラーとなり、日本の社会へ与えた影響はきわめて大きかったのである。筆者も、この本のことは、中学生のころに担任の教師から聞いた記憶がある。テレビや電話がようやく庶民に普及し始めたこの時代に、田舎の中学生にまで情報が届いたというのは、まったく驚きである。 迷著というより悪書と言っても余りあるこの 『頭脳』 の中には、「コメ食低脳論」 がまことしやかに述べられている。林氏は、日本人が欧米人に劣るのは、主食のコメが原因であるとして、 「・・・・・これはせめて子供の主食だけはパンにした方がよいということである。 (中略) 大人はもう、そういうことで育てられてしまったのであるから、あきらめよう。悪条件がかさなっているのだから、運命とあきらめよう。しかし、せめて子供たちの将来だけは、私どもとちがって、頭脳のよく働く、アメリカ人やソ連人と対等に話のできる子供に育ててやるのがほんとうである」 と述べている。この記述は、まったく科学的根拠のない暴論と言わざるをえないが、当時は正しい学説として国民に広く受け入れられてしまった。 林氏はまた、専門でもない農業や農政のことまで口出しして、 「結局、米作りというものは、自由競争で勝ってゆく産業ではない。 (中略) 貧農を宿命とする米作りだけにとらわれていて、農政を考えてはまちがいで、どうしても小麦生産に切りかえることを考えなくてはならない。 (中略) 農政というものを考えるのに、一度だけ米をやめるという立場で考えてみてはどうであろうか」 とも述べている。これはもう、徹底したコメ食や水田稲作の否定論である。 また、当時の朝日新聞のコラム 「天声人語」 にも、次のようなコメ食否定論が掲載されている。その文章を原文のまま引用すると、 「近年せっかくパンやメン類など粉食が普及しかけたのに、豊年の声につられて白米食に逆もどりするのでは、豊作も幸いとばかりはいえなくなる。としをとると米食に傾くものだが、親たちが自分の好みのままに次代の子供たちにまで米食のおつき合いをさせるのはよくない (昭和33年3月11日付)」 さらに、 「若い世代はパン食を歓迎する。大人も子供の好みに合わせて、めしは一日一回くらいにした方がよさそうだ (昭和34年7月28日付)」 である。 慶応大学医学部教授の肩書きや、朝日新聞というマスコミパワーにより、一般国民はこの “まやかし理論” に、すっかり洗脳(マインドコントロール)されてしまった。 この当時は、アメリカのコムギ生産過剰による日本への売り込み戦略もあったというが、これ以後、国内の各地で 「洋食推進運動」 が実施されることになる。日本人の食生活近代化というスローガンのもとに、「栄養改善普及運動」 や 「粉食奨励運動」 が展開されたのである。これらは、まさに欧米型食生活崇拝運動であり、和食排斥運動でもあった。キッチンカーという調理台つきのバスが、20数台で分担し、全国の都市部のみならず農村部まで津々浦々を巡回して、パン食とフライパン料理などの試食会と講演会 (林 髞教授もしばしば動員されている) をくり返した。これらの強烈なキャンペーンには、農家の人たちまでが洗脳されて、欧米型食生活崇拝の考え方に陥ってしまったのである。短い期間に伝統的な食文化を変化させてしまった民族というのは、世界史上でもほとんど例がないそうである。洗脳キャンペーンがあまりにも強烈だったのか、それとも日本人がもつ本来の民族性によるものなのか、その検証はほとんど行われてない。 そして、このころから、わが国ではコメ消費量の減少が始まり、コメの生産過剰から水田の生産調整へとつながって行くことになる。これはまた、わが国の農業、農政が凋落(ちょうらく)する始まりでもあった。また食料自給率の低落が始まるのも、この時期と一致している。 全文はこちら↓ http://www.niaes.affrc.go.jp/magazine/106/mgzn10605.html 悔しい話ではないですか。 まんまとアメリカの罠に、日本人ははズッポリとはまってしまいました。 そうしていまや、学力の低下が叫ばれています。 ゆとり教育も次回の指導要領では廃止されます。 わたくし安食は、 日本人の学力低位の原因は、米食を捨てたことにある! と考えます。私は言いたい! 叫びたい! パンこそを食べるとバカになる! と。パンだけではありません。 パスタ、ピザ、ラーメン、ヤキソバ(これは漢字平仮名が一般的だけど) など、カタカナ粉食こそが日本人をバカにしてきたのだと確信しています。 (つづく・・・かもしれない) 【送料無料】子どもの「パン食」は今日からおやめなさい! 【送料無料】ごはんの力が子どもを救う 【送料無料】粗食のすすめお弁当レシピ 人気ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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