テーマ:牛乳のこと(330)
カテゴリ:牛乳・乳製品について
以下に幕内秀夫さんの意見を転載しておきます。参考にしてください。 新潟県三条市が、今年12月から4カ月間、市内の小中学校の給食で 牛乳を出すのを試験的にやめることを決めた。同市は全ての給食が 米飯の「完全米飯給食」を実施しており、和食中心の献立に 「牛乳が合わない」との声に応えたという。 給食の牛乳は家庭の食事で不足するカルシウムを補う役割も果たしており、 中止の試みに波紋が広がっている。健康・料理研究家で管理栄養士の 幕内秀夫氏と、神奈川県立保健福祉大学長の中村丁次氏に見解を聞いた。 (平沢裕子) ≪幕内秀夫氏≫ 栄養計算やめ食文化守れ --給食の牛乳中止をどう思うか 「もちろん賛成。そもそも学校給食で規定された食材はない。 パンもご飯も必ず出さなければいけないわけではない。 ところが牛乳だけは、保護者も学校関係者も自分たちの経験上、 給食には必ずつくものと思ってきた。戦後、学校給食は脱脂粉乳と コッペパンで始まった。当時は食糧難で、小麦粉と脱脂粉乳には 米国から援助があったからだ。その後、脱脂粉乳が牛乳に代わった。 食糧難の時代なら脱脂粉乳や牛乳を提供するのは意味があったろうが、 現代はそういう時代ではない。今は週3回米飯給食を実施する学校が 9割を超える。多くの人は『ご飯と牛乳は合わない』と疑問に 思いながらも、決まりだから仕方がないと思っていた。 三条市の決断で、給食に牛乳が必ずしも必要ないことが 広く認知されたことはよかった」 「学校給食では文部科学省の摂取基準に基づいていろいろな 栄養素をとることが求められている。ただ、私が3年前に 情報公開請求して調べた神奈川県藤沢市の小学校の給食では、 タンパク質や鉄、食物繊維など他の栄養素も足りていなかった。 毎日牛乳が出ていたがカルシウムも足りていない。 これは藤沢市だけでなく、他の自治体も似たようなものだろう。 栄養素の不足をなくすには食事量を増やさなければならないが、 そうすると今度は脂質や熱量が過剰になってしまう」 --カルシウム不足が指摘される 「学校給食では文部科学省の摂取基準に基づいていろいろな 栄養素をとることが求められている。ただ、私が3年前に 情報公開請求して調べた神奈川県藤沢市の小学校の給食では、 タンパク質や鉄、食物繊維など他の栄養素も足りていなかった。 毎日牛乳が出ていたがカルシウムも足りていない。 これは藤沢市だけでなく、他の自治体も似たようなものだろう。 栄養素の不足をなくすには食事量を増やさなければならないが、 そうすると今度は脂質や熱量が過剰になってしまう」 --現状で不足しているなら、中止で不足に拍車がかかるのでは 「全国の中学校の給食実施率は約8割で、残りの2割は弁当で 昼食に牛乳を飲んでいない。幼稚園も3割が弁当で、 お昼に牛乳を飲んでいない。もし牛乳なしが健康上問題というなら、 文科省は弁当の子供たちに牛乳を出すよう行政指導すべきではないか。 ただ、給食は年に約190食、全食事の17%程度で残りの 83%は家庭での食事だ。全体の17%にすぎない食事で、 カルシウムの過不足を議論することがおかしい」 --牛乳には良質のタンパク質も含まれ費用対効果に優れている 「三条市では冬に牛乳を残す子供が多いのも問題だったという。 牛乳の廃棄率の高さに頭を悩ませている自治体は少なくない。 出されても飲まない子供が多いなら、牛乳を出さないでその分を 他の食材に代えた方がよほどいい献立ができる。 そもそも摂取基準を守ろうと栄養士が栄養素の計算をすることが、 ご飯とさんまの塩焼きに牛乳という変な献立の一因になっている。 日本は今や世界に誇る長寿国で、それを支えているのは伝統的な 日本食ともいえる。給食では中途半端な栄養素の数合わせを するのでなく、日本の食文化を守るような献立を考えるべきだ」 http://sankei.jp.msn.com/life/news/140516/bdy14051615010001-n1.htm クリックしてくださると嬉しいです。 人気ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年08月11日 23時46分54秒
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