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2015年06月14日

【たばこ・酒・砂糖の課税強化…有識者懇が提言案】　え？酒も課税強化ですか？　困る！！

カテゴリ：食育について

たばこはおいらは吸わないので、何とも言えない。
幕内秀夫さんのブログをシェアします。

読売新聞 6月8日(月)18時52分配信

　厚生労働省の有識者懇談会が、健康対策の一環として、２０２０年までにたばこ、酒、砂糖などへの課税強化を求める提言案をまとめた。
　医療費抑制を目的に、患者の医療費負担について、風邪などの軽い病気は重くし、重病や難病は軽くすることも盛り込んだ。
　提言案は、「保健医療２０３５」策定懇談会（座長・渋谷健司東大大学院医学系研究科教授）がまとめた。３５年までの中長期的な健康対策や医療制度の将来像を示したもので、近く正式決定し、塩崎厚生労働相に提出する。厚労省は、提言を実行するため、省内に推進本部を設置し、財務省などとの調整を進める方針だ。
現在の課税は、たばこ１本約１２円、酒は種類で異なるがビールなら１缶（３５０ミリ・リットル）で７７円、砂糖は消費税のみだ。提言案は、具体的な課税方法などには言及していないが、「あらゆる財源確保策を検討していくべきだ」と指摘した。課税強化で、酒の飲み過ぎや砂糖の取りすぎの防止などにつなげたい考えだ。

▼私が講演会なので、日本人の「心」の三大栄養素は「アルコール、タバコ、まんじゅう、ケーキだ」、「アルコールやケーキに税金を付けるのならまんじゅうやケーキにも付けるべきだ」と言いだしたのは、三十年前くらいになるでしょうか？まんじゅうやケーキの好きな女性は、冗談だと思って聞いていたんだと思います。いや、今も多くの人は同じでしょう。私は本気で話していたのですが、仕方ない面もあります。何しろ、アルコールやタバコは乳幼児は口にしない。それと、まんじゅうとケーキを一緒にするのはいくらなんでも大げさだと思うのも仕方ないかもしれません。それと当時の認識は、甘い物の取り過ぎは、虫歯や肥満くらいしか考えていない人が多かったと思います。そこには歯科医療の影響もあったと思う。今でも歯科医院では「甘いお菓子を食べたらよく歯磨きしましょう」と指導している例が多い。甘い物を食べたら歯磨きすることはいいのだが、へたをすると歯磨きさえすれば甘いお菓子を食べてもいいんだよ。と思ってしまった人も多かったと思う。
　それから約三十年。貴重だった砂糖、甘い菓子類は毎日でも口にできるようになった。その中でも、清涼飲料水の増加はすさまじい。これは日本だけではない。いや、日本より主食（パン・ハンバーガー・ピザなど）にさえも「砂糖」が入る国は、朝から晩まで「砂糖漬け」になった。当然、肥満、糖尿病で悩むようになった。悩むどころか、深刻な問題になっている。以下の本はアメリカのジャーナリストが書いたものだ。

イメージ 2
　
　ズバリ！！原著のタイトルは「塩・砂糖・脂肪」だ。まだ読んでいる途中だが、冒頭の文章が印象深い。アメリカの弁護士は、タバコ訴訟の次は、「砂糖」だと準備を始めているとある。実際、肥満に悩む国は「砂糖」の課税に動き出している。肥満大国では、砂糖はアルコールやタバコと同じ位置づけになろうとしている。
　今回の日本の動きは、その影響だろう。だが、実際は非常に難しい。アルコールやタバコは把握することが難しくないが、砂糖は簡単ではない。「砂糖」そのものに課税するのか？それとも砂糖の入った食品なのか？しかし、これは難しいと思う。納豆の「たれ」は、漬物は？把握するのが非常に困難だ。本気でやる気があるなら、砂糖そのものの製造段階で課税するしかないだろう。だが、「隠れ砂糖」はあまりにも多い。あらゆる食品業界の反発を受ける可能性がある。それでもやれる政治家がいるだろうか？なにしろ、「票」欲しさに、学校給食にパンを普及させる議連を作るような国だ。肥満先進国が、もっと深刻な肥満になり、医療費の問題が深刻になるのを待つしかないだろう。
　しかし、全国紙に「たばこ・酒・砂糖」という記事が出るようになった。それだけでも進歩したと思うことにしよう。いや、「進歩」ではなく、砂糖の「害」がじわじわと広がった証明と考えなければならないということなのだろう。喜べる話ではない。
http://blogs.yahoo.co.jp/makuuchi44/55371023.html