テーマ:正しい食育ってなに?(1640)
カテゴリ:ベジタリアン・ビーガンについて
>「人間が生きていくためにはどうしても他の命をいただかなければ >ならないのですが、無駄な殺生はやめましょう。 >そのためには少食にしましょう。先進国の人達が肉を食べる量を >今の半分にすれば飢えている人たちを救えるのです」 というふうに、甲田先生は穏健な表現でも語っていますが、 実は『食べ方問答』では次のような表現をしています。 ======ここから引用======= 中野:哺乳類の肉を食べることは残酷ですね。 甲田:植物も魚も動物も、命は同じですから、野菜を食べても それは殺生していることです。しかし、動物、とくに哺乳類は 種として人間に近いぶん、殺生の度合いが強いわけです。 慈悲のこころがあれば、そんな残酷なことはできませんよ。 肉を食べたいがため、牛肉を効率よく育てようとして、牛骨粉を エサとして与えた結果、狂牛病が発生しました。 自然に反することをしたため、そういう病気が発生したわけです。 狂牛病が発生して、処分するために牛舎から連れ出すとき、 牛たちはいっせいに悲しそうな泣き声を上げると、関係者が いっていました。人間に食べられる牛や豚はみな、悲しみを 抱えて処分されます。そういう思いをした牛や豚を人間が食べて、 幸せになれるのでしょうか。 中野:ひょっとしたら、悲しい思いが伝わるのでしょうか? 甲田:(微笑)しかも、肉食は人を健康にはしません。では どうすればいいかというと、菜食にして、なるべく殺生をしないように するしかありません。しかし、植物性のものも、食べたいだけ 食べればよいというわけではないのです。 私が提唱している少食は、愛と慈悲の食生活です。動植物の命を いただくということは、愛と慈悲を持つことが必要なのです。 できるだけ生き物を殺生しないですむ菜食、少食は愛と慈悲の食事です。 他者の命をいただくと思うと、そこに感謝の気持ちが生まれます。 釈迦もキリストも愛と慈悲を説かれておられますが、それを 食生活に当てはめると菜食の少食です。 中野:私ももっと、食べ物に感謝する気持ちを持つようにします。 甲田:狂牛病騒動は、私たち人類に対する警鐘です。牛を育てるために どれほど多くの飼料を消費していると思いますか。今、世界で生産される トウモロコシの量は年間6億トンで、そのうちの4億トンが牛などの 飼料に使用されています。 中野:食料の壮大な無駄遣いをしています。 甲田:そうです。一方で、世界の人口のうち、8億人が飢餓に瀕しています。 もし、肉を消費する量を半減すれば飢饉は解消できます。人類は、 肉食を控え、少食をしないと、一人ひとりも人類全体も幸せになれません。 中野:しかし、人は肉を食べることをやめることはできないでしょう。 甲田:はい。すべての人が菜食になるのは無理ですし、強制することは できません。そこで、私は肉を食べる量を以前の半分にへらすことを 提唱しています。食べる量をへらせば、健康増進に役立つし、 世界規模では食糧問題を解消できます。そして、 殺生のむごさを多少とも心に馳せていただきたいのです。 少食にするのは、たいへん難しいものです。食べることを無理に制限し、 意志の力に頼って、食べてはいけないとか食べ過ぎてはいけないと 禁止すると、たいてい失敗してしまいます。禁止したら、そのことが ストレスになって、窮屈になって長続きしません。いつか爆発します。 「今日からあれを食べたらあかん」とか 「今日から甘い物を食べたらあかん」とか、そんなことをやったら 必ず失敗します。 それよりも、「動植物の命を殺生しない、少食という愛と慈悲を 実行できる人間になたい」という想いを持つことが、 少食を実行できる極意です。 中野:はい。私もそういう想いを持つよう、さらに努力します。 しかし、やはり、肉を食べると、人は救われませんか。 甲田:はい。肉食は人間の業(ごう)かもしれないですが、 その業から救われるにはお祈りをするしかありません。 =======引用ここまで======== 【中古】単行本(実用) ≪健康・医療≫ 食べ方問答-少食のすすめ / サンプラザ中野/甲田光雄【02P03Dec16】【画】【中古】afb お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年12月17日 18時34分33秒
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