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食育に栄養学も食事バランスガイドもいらない

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2018年02月10日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
【生まれてすぐに殺されるためにだけ生まれてくる命もある?】
 
皆さんが美味しい美味しいと言って食べている卵。
あれってどうやって生産されるのか考えたこと、ありますか?
卵ができるまでを、簡単に見てみましょう。
 
(1)種卵(しゅらん=有精卵のこと)を孵卵器を用いて孵化させる。孵卵期間は21日。
 
(2)サルモネラ菌チェックのための検体(フン)を採取する。ヒヨコのおなかを
 軽く押さえて、体内にあるフンを出す。
 
(3)ヒナの雌雄鑑別。肛門鑑別法の他に、羽毛で鑑別できる品種もある。
 
(4)雌のヒナにワクチンを接種する。これは一羽ずつ手作業で行われる。
 ヒヨコの背中を装置に軽く押しつけると、下から接種用の針が出てきて、
 一瞬のうちにワクチン薬液が接種される。
 
(5)次は育雛(いくすう)期間(卵を産むようになるまでの期間)。
 餌付けから3~4週間は飼育箱の中で。その後は平面飼育される。
 だいたい120日前後で成鶏になる。
 
(6)つつき対策としてデビークを行う。英語ではdebeak。de=分離。
 beak=くちばし。要するにくちばしの先をちょん切ること。
 その他のつつき対策として次のことがある。
 (A)飼育環境を薄暗くする
 (B)直射光を鶏体に当てない
 
(7)照明管理を行う。光は鶏の脳下垂体を刺激して、産卵を促す。
 逆に日の長さが短くなっていくと産卵活動が低下する。
 そこで照明管理によって、鶏に秋の訪れを感じさせないようにする。
 そのため1日15~17時間照明する。
 
(8)強制換羽を行う。換羽(羽が抜け替わる)は自然に行われるのだが、
 自然換羽にまかせていると、鶏群の状態が不揃いになり経営的に
 問題が出るので、一斉に人工的に休産・換羽を行う。
 初産から10ヶ月ころ卵質が低下してくる。そこで強制換羽をやり、
 卵質を戻す。通常の飼育鶏は13ヶ月採卵なのに対し、換羽すると、
 さらに8ヶ月間産卵する。よってヒナの導入回数も減りコスト減に結びつく。
 強制換羽の方法は、餌を与えず、暗いところに入れる。
 
(9)採卵期間が終えるとお払い箱となる。まだまだ卵は産める健康な
 雌鶏であっても、コスト削減のために屠畜される。
 しかし、ブロイラー(食肉用鶏)とは違い、肉はかたいので、
 ミンチにされて、肉団子やハンバーグ、ハムなどの加工肉に混入される。
 
以上がレイヤー(採卵種の鶏のこと)の一生である。
もう少し補足説明すると、鶏が入れられているケージがどういう環境か、
というと、ギュウギュウ詰めで身動きできないほどである。
 
ただ餌を食い、卵を産むだけのために生きているのだ。
彼らは過酷な条件のもとで、多くの卵を産むようにと添加物や
薬品漬けの飼料を食べさせられる。自然な状態では、
鶏は15~20年の寿命があるのだが、採卵鶏は1年半程度しか
生きられないのである。
こんな環境であったら、鳥インフルエンザにかからないほうが
おかしい、のではないだろうか?
こういう劣悪な環境で生産される卵を食べたいと思うだろうか?
私はごめんこうむりたい。だから卵は食べないことにした。
 
さらに、みなさん気づいただろうか?
 
(3)の雌雄鑑別の後、雄ヒヨコはどうなるのだろう?

容易に想像はできますよね?


死体の晩餐 動物の権利と菜食の理由 [ ヘルムート・F.カプラン ]





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最終更新日  2018年02月10日 22時53分01秒
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