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【生まれてすぐに殺されるためにだけ生まれてくる命もある?】
皆さんが美味しい美味しいと言って食べている卵。 あれってどうやって生産されるのか考えたこと、ありますか? 卵ができるまでを、簡単に見てみましょう。 (1)種卵(しゅらん=有精卵のこと)を孵卵器を用いて孵化させる。孵卵期間は21日。 (2)サルモネラ菌チェックのための検体(フン)を採取する。ヒヨコのおなかを 軽く押さえて、体内にあるフンを出す。 (3)ヒナの雌雄鑑別。肛門鑑別法の他に、羽毛で鑑別できる品種もある。 (4)雌のヒナにワクチンを接種する。これは一羽ずつ手作業で行われる。 ヒヨコの背中を装置に軽く押しつけると、下から接種用の針が出てきて、 一瞬のうちにワクチン薬液が接種される。 (5)次は育雛(いくすう)期間(卵を産むようになるまでの期間)。 餌付けから3~4週間は飼育箱の中で。その後は平面飼育される。 だいたい120日前後で成鶏になる。 (6)つつき対策としてデビークを行う。英語ではdebeak。de=分離。 beak=くちばし。要するにくちばしの先をちょん切ること。 その他のつつき対策として次のことがある。 (A)飼育環境を薄暗くする (B)直射光を鶏体に当てない (7)照明管理を行う。光は鶏の脳下垂体を刺激して、産卵を促す。 逆に日の長さが短くなっていくと産卵活動が低下する。 そこで照明管理によって、鶏に秋の訪れを感じさせないようにする。 そのため1日15~17時間照明する。 (8)強制換羽を行う。換羽(羽が抜け替わる)は自然に行われるのだが、 自然換羽にまかせていると、鶏群の状態が不揃いになり経営的に 問題が出るので、一斉に人工的に休産・換羽を行う。 初産から10ヶ月ころ卵質が低下してくる。そこで強制換羽をやり、 卵質を戻す。通常の飼育鶏は13ヶ月採卵なのに対し、換羽すると、 さらに8ヶ月間産卵する。よってヒナの導入回数も減りコスト減に結びつく。 強制換羽の方法は、餌を与えず、暗いところに入れる。 (9)採卵期間が終えるとお払い箱となる。まだまだ卵は産める健康な 雌鶏であっても、コスト削減のために屠畜される。 しかし、ブロイラー(食肉用鶏)とは違い、肉はかたいので、 ミンチにされて、肉団子やハンバーグ、ハムなどの加工肉に混入される。 以上がレイヤー(採卵種の鶏のこと)の一生である。 もう少し補足説明すると、鶏が入れられているケージがどういう環境か、 というと、ギュウギュウ詰めで身動きできないほどである。 ただ餌を食い、卵を産むだけのために生きているのだ。 彼らは過酷な条件のもとで、多くの卵を産むようにと添加物や 薬品漬けの飼料を食べさせられる。自然な状態では、 鶏は15~20年の寿命があるのだが、採卵鶏は1年半程度しか 生きられないのである。 こんな環境であったら、鳥インフルエンザにかからないほうが おかしい、のではないだろうか? こういう劣悪な環境で生産される卵を食べたいと思うだろうか? 私はごめんこうむりたい。だから卵は食べないことにした。 さらに、みなさん気づいただろうか? (3)の雌雄鑑別の後、雄ヒヨコはどうなるのだろう? 容易に想像はできますよね? 死体の晩餐 動物の権利と菜食の理由 [ ヘルムート・F.カプラン ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年02月10日 22時53分01秒
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