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食育に栄養学も食事バランスガイドもいらない

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2018年08月22日
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カテゴリ:食育について
この記事は、

山岡とゆう子は神奈川県三浦半島 三崎にきていま(その1)
https://plaza.rakuten.co.jp/shokuikublog/diary/201808210000/

の続きです。読んでない方はこちら↑から読んで下さいね?

魚売り:ほうれ、形のいいシマアジが上がったよ!!

山岡:そのシマアジもらった。

魚売り:え?お買いになるんですか?

山岡:ああ、しめてくれ。

ゆう子が「殺しちゃだめ」と叫ぶ。

山岡:いいんだ、やってくれ。

ゆう子:どうしてなの?生かしたまま
    持って行かなきゃだめじゃない!
    黒田社長のところのシマアジは
    生きているのよ!

そうして再びゲストハウスで
黒田社長と対決する。

山岡の持ってきたシマアジが
死んでいるのを見て黒田は、

黒田:ふざけるな、魚は
   新鮮さが命だぞ!!
   死んだ魚の方が、うちの水槽の
中で生きている魚より
    うまいと言うのかッ!!

山岡:ふざけてるかどうか、ご自分の
舌で試したらいかがですか?
   その上でまだ私がふざけていると
お思いになるなら・・・・
   このクビを差し上げる。

そうして双方が調理を始める。
山岡の包丁さばきに感心する黒田。

黒田:(心の中で)だが料理は材料で
ほぼ決まる。たった今まで
    生きていたヤツに
かなうものはないっ!

食べ比べとなる。
黒田の刺身を口にしたゆう子。

ゆう子:(心の中で)あら、心なしか
昨日より味が落ちがみたい・・・。
     変ねえ・・・。
これは山岡さんが
作ったお刺身・・・。
   (声に出して)美味しい、
まるで違うわ。

部長:山岡君の刺身を食べると
失礼ながら黒田社長のは
   まるで気が抜けたようだ!!

黒田:こ・・・、こんな馬鹿な・・・。
   どうしてだ・・・?
どうして死んだ魚より、
味が落ちるんだ!!

山岡:活きがいいのは
見た目だけのこと。
本当はおたくの水槽の中の魚は
死んだ魚より活きが悪いのです。

水槽のシマアジは一週間前に
獲れたもので、その間
エサもやっていないという。

山岡:そうですか。人間だったら
   どうでしょうね・・・。
   一週間も食事をしなかったら・・・、
しかも、それまでの
   生活環境とまるで違う
せまい檻に入れられて
遠いところに送られたら・・・。
やせ細ってやつれて
しまうでしょうね・・・。
   魚は野生の生き物です。
環境の変化には敏感です。
   おたくの水槽の中のシマアジは
疲れて弱り切っているのです。

ゆう子:それで、何か味が
抜けたように感じたのね・・・。

山岡:一方、私の持ってきたシマアジは、
取れたばかりのところを
   殺して血抜きをした。
いわゆる活けジメというやり方です。
   こうすれば海で元気良く
泳いでいた時のまんまです。
   味はかわりません。

黒田:大人はみんな見た目でだまされた・・・。
   しかしあの少年の純粋な心は
だまされなかったということか・・・。
   私はあさはかだったな・・・。
食通気取りで馬鹿なことを・・・。

【出典】

【中古】 美味しんぼ(2) ビッグC/花咲アキラ(著者) 【中古】afb





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最終更新日  2018年08月22日 16時27分54秒
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