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カテゴリ:オーディオ
先日から製作していた金田式ADCが完成しました。 PCM1804を使ったADCは2台目となります。 もう少し大きなケースとし、DCマイク用のバッテリもすべて内蔵しようとも思ったのですがあまりにもケースが大きく重くなりそうだったのでコンパクトなるようにタカチのYM-250を使用しました。 指定ケースよりも見栄えがいいと思いますが如何でしょう。 ほぼ指定回路ですが、デジタル出力のスケルトン(300Ω)は手持ち部品の関係で330Ω+2kΩのパラとしています。 エネループは今のところ半田付けはせず電池ケースを使っています。でも早速接触不良(ケースと電池の摩擦が大きくバネが効かず+側が浮いた状態になっていた)を起こしましたので充電器が完成した時点で直結すると思います。 消費電流は+側270mA程度、-側110mA程度でした。充電器を+-独立にしようか、10本一括で充電しようかまだ悩んでいます。 充電用にXLRキャノン4Pを予定していますが、未入手なので仮のコネクタを取り付けています。 取り敢えず44.1kと96kの切り替えとしましたが、96kに切り替えるとMicroTrackIIは受け付けないので録音ができません。 PCM-63使用のDACや金田式DACでは問題なく再生できます。 MJ3月号では"MicroTrackIIで24bit96kHzでコンパクトフラッシュに記録する"とありますので金田氏は録音できているようです。しかしうちでは初代ADCでも同様の現象です。 最終的には44.1kHzと48kHzの切り替えにしようと思っているのですがそのうち解決したいと思っています。 それからADCとペアを組むMicroTrackIIは想像以上に操作性が良くありません。 例えばSPDIF入力がない状態で録音ポーズ状態にすると、その後SPDIF信号を入力したときに画面に「SPDIF信号に変更が検出されました。」と表示されますが、この表示はMENUボタンを押さない限り消えません。録音中も表示されたままなのでレベルを確認することができません。 また"停止"ボタンがありませんので、録音ポーズ状態を解除しようとするとDELボタンを2回押して"ファイルを削除"する必要があります。従って録音済のファイルを誤って消しかねません。しかも停止しないと電源を切ることができません。 さらにバッテリーの表示は電源を入れておくと見る見る減っていきます。未だ試していませんが本当に4時間も持つのかな? 外付けのUSB供給のバッテリーが必須のようです。 致命的なのがコネクターの配置と形状。SPDIFやOUTPUTのRCA端子部は埋め込みになるのですが筐体との隙間が狭くモールドタイプのケーブル(ほとんどそうだと思いますが)を接続することができません。モガミのケーブル(2497+7553)は大丈夫です。 さらにさらにSPDIFとUSB端子が接近しすぎているためSPDIFと付属のUSBケーブルを同時に接続することができません。モールド部がコンパクトなタイプであれば何とか同時に挿すことができます。 とどめはファームウェアのバグ。SPDIF無信号状態からSPDIF信号を入力すると録音される音源は正しいのですが、本体レベル表示のLRが入れ替わって表示されます。 手持ちのR-09やD-50にはデジタル出力があったので便利だったのですが、MicroTrackIIにはありませんので録音した音をスピーカで聴くのが面倒です(デジタル入力は余っていますが、アナログ入力が余っていないので)。 なので、まだ音質の評価できていません。 いろいろ欠点を書きましたが一ついい点があります。 PCM-D50ではデジタル入力時には-12dB・0dBのLED表示が動作しませんが、MicroTrackIIは-40dB・-1dBのLED表示が動作します。 これは録音時に大変役に立ちます。是非ともPCM-D50でも見習って欲しい機能です。 完成したばかりなのでどのような特性かも調べていませんが、初代ADC+PCM-D50はレコードのデジタル化に、金田式ADC+MicroTrackIIはDCマイクでの録音に使っていく予定です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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