「北の入江にあらわれた天使の梯子」
「天使の梯子」(AE: F=14 1/100 ISO=400) 雲の切れ間から幾筋も地上に伸びる光の柱。水平線上に現れることが多いが、「天使の梯子」とか「ヤコブの梯子」と呼ぶそうである。――ヤコブが、イサクから祝福を受けてイスラエルの地に旅したとき、ある土地で石を枕に寝ていると、天上に通ずる階段かできて、天使が上がったり下りたりしているのを夢に見た。ヤコブは、ここが天の門の地と知り、神に祈ってこの地にイスラエルの国をつくった――(旧約聖書 創世記第28章) ※高橋健司著『空の名前』P.129(角川書店) 高橋健司氏の『空の名前』で知った言葉である。この写真集は、「雲の章」、「水の章」、「氷の章」、「光の章」、「風の章」、「季節の章」に分かれ、天候や季節を表す言葉を、300点を超える美しい写真とともに紹介している。小説中で自然描写をする際に大いに参考にさせて頂いているが、眺めているだけでも癒される本である。 「天使の梯子」に適当な和名はないらしい。自然の移ろいをさまざまな言葉で表現してきた日本人が、この現象には興味を示さなかったというのは不思議な気がする。 「天使の梯子2」(AE -0.7EV: F=11 1/125 ISO=400) 「天使の梯子3」(AE -0.7EV: F=14 1/160 ISO=400) 「天使の梯子4」(AE -0.3EV: F=14 1/100 ISO=400)「天使の梯子5」(AE -0.3EV: F=14 1/100 ISO=400)「天使の梯子6」(AE -0.3EV: F=14 1/50 ISO=400)