テーマ:今日の新聞・ニュースネタ(88)
カテゴリ:ビジネスネタ
今日の朝日新聞土曜版「be on Satueday」は読み応え十分です。1面2面が彼の特集。
マイクロソフト日本法人ができて20年ということで、来日した様子などが書いてあります。 彼は創業者ビルゲイツのハーバード学生寮時代からの友人で、二人三脚でここまでやってきました。豪腕な部分もありますが、彼の考え方や行動を見ていると、ヒルズ族などに代表されるような日本の新興IT企業の経営者たちとは大きく違う部分があることを痛感します。 この楽天もそうですし、ソフトバンク・ヤフー、そしてライブドアなどは、非常に人の出入りが激しい会社です。社員教育とかいう前にいなくなっている社員も少なくありません。いいことか悪いことかは別にして、あまりにビジネスライクな付き合い方が社内でも増えていることが背景にありますし、実力主義の名の下に、早い成果を求められて消えていく人が多いとも言えます。 彼がCEOになった98年。彼は幹部社員の評価基準を、「売り上げ」から「顧客や取引先の満足度」の最優先という方向に変えました。現場の意見を吸い上げるボトムアップの強化もし、細やかな気遣いによって、社員を大切にするという行動をとってきたそうです。 日本のパーティーでは「10年以上働いている人、前にどうぞ!」と呼んで、一緒にケーキのろうそくを消したり、休暇では家族と日本に遊びに来て、帰り際に突然会社へ訪問。大歓迎を受けたのも、彼のやり方なら当然でしょうね。 人をジックリと育てて、終身雇用・年功序列を基本としてきた日本の企業が、今忘れつつある部分をマイクロソフト、いやスティーブは持っている気がします。 ある日、ライバルのグーグルに幹部社員が転職すると言ってきた時は本気で激怒したそうです。そんなにアツくなれるのかなと思いますよ。大成功者・大富豪ですからね。 人を大事にしながら、率先して働き、功績はみんなで分け合う。数字に追われて、ただの売り上げマシーンになってしまうような企業では、束になってもかなわないでしょう。 こんなCEOに恵まれたマイクロソフト社員をうらやましく思います。 アメリカでは、マイクロソフトに批判的な方も多いそうですが、そんな人たちでさえ、彼のユーモアと指導力・そして社員やその家族への愛情に対しては敬意を表していると書いてありました。 マイクロソフトの次の戦略はとても期待できますね!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
December 3, 2005 03:41:07 PM
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