今日の日経新聞スポーツ欄のコラムから。
日本ゴルフツアー機構シニアディレクター山中氏のコラムです。
今、男子ツアーも女子ツアーも日本では外国人が強い!
宮里藍ちゃんがいなくなったら韓国女性が台頭してますし、
男子も同様に外国人選手が活躍中。
コラムによれば、彼らが優勝するとギャラリーやスポンサー
はため息をつき、新聞やニュースの扱いも小さくなる。
これを間近に見ている山中氏にとっては非常に残念なので
外国人選手の名誉のためにも、彼らの素敵なエピソード
を紹介してくれました。
韓国のY・E・ヤン選手は優勝した大会のチャリティーとして
施設を慰問し、山中氏にそっと封筒に入った大金を渡したそうです。
「去年この大会に勝たせてもらったので」と。
他の選手もいる中で、あえて気付かれないようにそっとです。
また、シード選手として稼いでいる豪州のスコットレイコック選手は
試合会場からの帰り道に山中氏を見つけ、「一緒に空港まで帰ろう」
と言って乗り込んだ先は「無料のギャラリー送迎バス」でした。
「せっかく駅まで無料バスが出ているのだし、ギャラリーとの交流
も楽しいものだよ」
バスの中は大喜びで、たくさんのギャラリーと話したそうです。
その後も電車をいくつか乗り継いで彼は空港まで行きました。
山中氏は「ボクがその立場なら同じようにできるのか?」と
考えると、とても彼らは立派だと感じたとのこと。
ボクもこの記事を見て非常に共感しました。
ボク自身、やはり日本人が勝つと嬉しくて、外国人が勝つと
ため息という感じだったような気がします。
ただ、彼らの生き方を見て、非常に素晴らしいものを
感じましたね。
何となく外国人はお金のためだけに日本へ来て稼いでいる
というイメージがありましたが(そういう人もいるのでしょうが)
彼らの存在を知ると、とても嬉しくなりました。
ひるがえって日本人選手はどうかと言えば、同じように努力して
いる人はどのくらいいるのでしょうか?
日本人が元々持っているであろう気遣いとか勤勉さとか
優しさとかは失われてきている気がします。ゴルフに限りません
けどね。
日本のゴルフ環境としては、お金持ちの道楽親父が息子に
伝えて始めたようなボンボンが中心ですから、ハングリーさも
他人への愛情も薄いのかもしれません。
これからは暖かい目で外国人選手も応援したいと思います!