|
テーマ:パソコンを楽しむ♪(3590)
カテゴリ:パソコンを楽しむための雑学
USEN(宇野康秀社長)が展開している無料視聴サービス『ギャオ』の番組を観た。
メールアドレスと郵便番号を登録すると無料で観ることができる。 ただ、郵便番号の登録は、個人が特定されないにしても、地域がかなり限定されるので多少不安だった。 なんでも「視聴者の属性に応じて広告を配信するセグメント別CMのメニューにエリア別CMを追加し、7月1日から配信を開始した。」(BCN7月3日) ということらしい。納得。 さて、数多くの番組の中から選んだのは、トーク番組。 テーマはバイクと音楽である。 バイク好きなミュージシャンをゲストに招いて、ただひたすらバイクの話題を語ってもらう趣向なのだが、かなりおもしろかった。 音楽番組というのは、地上波のテレビでもゴールデンタイムに放映する人気番組だが、バイクの番組は深夜でも無い。 あまりにも少数派のマニアックな趣味?で視聴率がとれないからだろうか。 しかし、この二つを融合させることで、マイノリティとしてバイクが好きな人も排除されずに楽しめるというわけである。 熾烈な競争原理が働く市場経済の枠の中でありながら、実に平和である。 民主主義の中では、ともすると排除されがちな少数派の意向にも応えている。 具現化した理想のモデルがここにはあると思う。(褒めすぎか) それと新鮮な印象を受けた原因は、番組の編集にあると思う。 テレビ業界では、「おもしろくない部分」をカットするための不文律みたいなものができあがってしまっていて、視聴者が求める本来のおもしろさとズレが生じ始めている。 タレントが「これはつまらないからカットされるよ」と言っている部分をあえて残して編集する手法が最近よくあるが、それすらも不文律化しているのだ。 要するにテレビ業界全体、あるいは日本の社会が保守的になっているということだと思う。 ギャオの番組製作スタッフは、そういったテレビ業界以外の人、あるいは保守的になり過ぎたテレビ業界に嫌気が差し飛び出した人が多いのではないかと。 ギャオの収入源は、テレビと全く同じCMの広告料である。 ネット広告の手法としては異例だが、ユーザビリティという意味では、既に実績のある点において、視聴者にも広告主にも受け入れられ易い。 視聴者にとって、いいところでCMが入るあのイライラ感は、ネットにおいてはある意味新鮮だ。 問題は、視聴者がCMを早送りしてしまうと広告効果が無くなってしまう点にあるが、ギャオでは技術的にうまく対処している。CMが始まると早送りできなくなるのだ。 有線放送の老舗でもある株式会社USENがライブドアと業務提携しているということで、反逆者の象徴?として見られてしまうとしたら惜しい。 宇野社長は楽天の社外取締役を務め、三木谷浩史社長とも親しいという。 今や完全に「出すぎた釘」的な存在になってしまったH氏やM氏と違い、この二人は絶妙なバランス感覚で日本をうまく変革し続けていく力になり得ると思う。 もし彼らが潰されてしまうよう(潰れてしまう)ようであれば、日本に明るい未来は無いような気がする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年07月08日 01時54分16秒
コメント(0) | コメントを書く
[パソコンを楽しむための雑学] カテゴリの最新記事
|