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カテゴリ:太陽の塔のつぶやき
N○Kで放映された新番組「ハゲタカ」を見た。
世間からはハゲタカと罵られるが、あくまで「日本を救うため」。 以前の先輩からダメだしされても「先輩から教わったこと」。 主役のセリフとは思えない。 本気で言っているとしたら大げさ過ぎて狂信的だし、皮肉で言っているとしても根性が歪んでいる。 ハリウッド映画だと悪人を際立たせておいて相対するヒーローを登場させるわけだが、「誰も悪くないんだよ」と有耶無耶にさせてしまう日本人的な世界観から抜け出せていない。寛容のはき違いというか。 その「誰も悪くない」にも無理が生じてきて、シナリオ的に切羽つまると、全てを背負わせて誰かを殺してしまう。捨て場所に困る産業廃棄物のように。このドラマで言えば老舗旅館の社長。 で、仕上げに「死んだら皆仏」にしてしまえば、日本列島「誰も悪くない」化完了ってか。 列島内ならいざしらず、海外ではそんな考え方は理解されないはず。 まぁ、そこが自動車メーカー某社長が言うところの「アイデンティティとグローバル化の両立」として難しいところなのだろうが。 確かにハリウッド映画のあからさまな勧善懲悪は嫌気が差してきたし、「水戸黄門」もネタ切れになりがちかもしれないが、悪とは何か?というテーマは人生にとって大事なことであり、だからこそ観ておもしろい。 現に子供向けのヒーロー物は、呆れるくらい続編が続いているわけである。 人々に飽きられるとしたら、それは継続的な必要最小限の努力が足りないからだと思う。 このドラマ、個人的には「日本を救うため」という大げさな大義名分に対しては「偽善。所詮エゴイズムのカモフラージュ」、「先輩から教わったこと」に対しては「甘え。先輩を乗り越えろ」などと、柴田恭平にバッサリ切ってもらいたい。 で、主役は柴田恭平役。なわきゃないか。 とにかくクリエイティブな斬新さを単に奇をてらうことと混同してほしくない。 それにしても、ハゲタカの「儲けることは悪いことなのですか」というセリフは、村上氏の記者会見のコメントをぱくった? あの一件のパロディだとは言わせない。 盗みを宣揚するのか?最低だな。 少なくとも芸術ではない。 資金が豊富であるにもかかわらずこの程度のものしか作れないのだろうかN○Kは。 どうもボラれているような気がする。 というより、資金が豊富だと堕落するのかもしれない。某球団のように。 まぁ、ブログの話題を提供してくれてありがとうN○K。←皮肉だよ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年02月18日 15時22分03秒
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