「日本」が負けた理由
ドイツのサッカー誌の編集長が、日本のディフェンス面の問題と共に、後半に集中力が途切れる傾向を指摘していた。 そういえば、どこかの監督が「日本選手には覇気が無い」というようなことも言っていた。 根気や集中力の持続といった精神的な要素は、とかく根性論で考えられがちだが、実は食習慣に深く関わっている。 根気や集中力の持続=スタミナ なのである。 『病気にならない生き方』では、肉食動物と草食動物の特徴を例にあげ、野菜中心の食事を薦めている。 筋肉をつけけるためには肉を食べなければならないと考えられがちだが、それはウソだそうだ。 草食動物は肉を食べなくても立派な筋肉がついているというのがその根拠。 肉を食べればスタミナがつくというのもウソ。 ただし、瞬発力はつく。 トルシエは選手の食事にうるさく、無理にでも食べさせたそうだ。 一方、某元監督は戦術面のみならず食事に関しても放任主義だったそうだ。 食事面での自己管理を強いられた選手達は、スタミナをつけようと肉ばかり食っていたのではないだろうか。 中田(英)が野菜嫌いなのは有名で、ハンバーグのタマネギさえ食えないという。 ただし、血液検査でアレルギーではないことは本人も承知している。 ただ、トマトソースのパスタは自分で作るというから、食べられる野菜はいくつかあるということだろう。 チームで影響力がある人にそういう食癖があると、当然真似をする人も出てくるだろう。 大リーガー・イチローの野菜嫌いも有名である。 酢豚なんかは、肉とパインしか食わないという。 そういった傾向は、サッカー選手のみならず日本人全体に波及していると思う。 監督の無能さ、その監督を起用した財団法人日本サッカー協会、それに加えて日本人の食文化の混乱。 結局のところ、サッカーの日本代表が負けたのではなく、日本という国が負けたのだ。 ただ、まるっきり収穫が無かったわけではないと思う。 ブラジル戦での 稲本→サントス→玉田 のゴールは、攻撃面での日本の可能性が見られた。 ビデオに録画した人は、あの位置で稲本にパスした選手が誰か調べてみるといい。 その選手の動きに驚くだろう。