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2019.01.03
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カテゴリ:元気が出る話

 2019年になりました。
 今年もよろしくお願いいたします。

 さて、すでに今年の抱負を立てられた方も多いのではないでしょうか?

 かくいう私は昨年から中国語を始めました。今年の抱負は引き続き中国語を続けることですが、日本ではまだどちらかというと英語の方に関心が高いと思いますので、今年の抱負として英語を頑張りたいという方の肩をチョット押させていただき、その後に私の中国語学習について触れたいと思います。

 受験のために今年は英語力をなんとかしなければならないというお子さんをお持ちの親御さんも、よろしければ参考にしてみてください。

 英語を習得するくらいであれば、留学も、高い教材も、生半可な英語教室も不要なのだということをお分かりいただけることでしょう。

 こんなことを年明け早々暴露されたら、英語業者は商売あがったりでよすな……。

 とにかくやり方さえマスターすれば、日本語を話せさえすれば独学でも英語はできるようになるってことなんです。

二か国語ができてもすごいというわけではない


 テレビやその他メディアなどで、芸能人が少し外国語を披露したりすると天才だのスゴイだのと持ち上げたりすることが多いですが、個人的にはそういうバカげた演出はやめてほしいと思っています。

 当たり前の話をブチ込みますが、海外生活が長かった人なら、二か国語、またはそれ以上の言語ができたところで珍しくはありません。むしろそれが普通といえましょう。

 ​はっきり言ってそんなことは自慢にもならないんです。​


 ちなみに、外国語が堪能なことを変わった曲芸でも見たかのように喜ぶ傾向は、日本をはじめアジア圏のテレビ番組では顕著にみられますが、多民族国家や多言語国家ではありえないことです。

 スイスではフランス語、ドイツ語、イタリア語、ロマンシュ語の4か国語が公用語となっており、北欧圏の国民は母国語の他に英語、それから近隣国の言語ができます。

 フィンランドはフィンランド語とスウェーデン語が公用語ですから最低限この2言語の習得が必要ですが、英語はほぼ無条件でできますから、一般的な教育を受けていれば自動的に3か国語は普通にできることになります。

 ベルギーではオランダ語、ドイツ語、フランス語が公用語として使われているだけでなく、皆さんもれなく英語もできますので、日常的に4か国語は普通に扱っている人も多いでしょう。

 こうして挙げていくと、コツさえつかめば普通の人間でも二か国語くらいはできるようになって当たり前なのだとお分かりいただけることでしょうし、実際そうなんです。

 生きるために二か国語の習得が必須ではない日本にいて、できる人口よりできない人口の方が多ければこの見世物ショーみたいな傾向は続いていくのでしょうが、二か国語ができたところで何ら特殊なわけではないんです。

日本語ができて中高で英語をやったなら、もう英語の土台はできあがっている


 あなたが日本人できちんと日本語をある程度正しく操ることができ、さらに中学、高校と6年間で基礎的な英語の読み書きを習った方なら、英語はできるんです。
 英語圏の人間でさえ、まともに読み書きができない人もいますから、それに比べれば日本人は英語の識字率も割りと高いことになります。

 あなたのいまの英語力でも恐らく海外で暮らしていけますし、日本にいる外国人とも十分英語でコミュニケーションが取れます。つたなくてもジェスチャーを加えればさらに意思は伝わります。

 あとはやる気の問題で、仕事でどうしても必要なら効率よく学習すればいいですし、必要性を感じないのなら、必要性を感じるまで放置しておけばいいでしょう。

 先にも申し上げたとおり、もう最低限の英語力はあるのですから、いざとというときに英語ができないと恐縮したり、卑屈になることはありません。
 また、テレビで芸能人が英語をペラペラ話していても、羨ましがる必要もありません。

 だってあなたもすでに英語ができるのですから。

学校英語、特に文法はとても大切


 書籍やネットなんかで学校英語はここがおかしいとか、使いものにならないとか大ウソをこいていますが、それらは書籍やコンテンツを売りたい側の常套句ですから気にしないようにしましょう。

 学校英語をみっちりやれば相当なレベルの英語力が身につきます。
 高い教材を買い増しする必要もありません。

 英文法が英語学習のネックになっていると指摘する方もいらっしゃるんですが、後づけで英語を学習するなら、文法から攻めた方が速く習得できるに決まっているんです。

 外国語を習得し、日常的に業務で使っている人たちでさえも、文法だけは避けて通れない道だということをイヤというほど知っています。
 ですから、変な売り文句に踊らされて回り道するよりも、正しい文法をみっちりやって、あとでブロークンな言い回しや英語独特の表現を肉付けした方がむしろ速く習得できるわけです。

 英語ネイティブでも一般的な日本人より読み書きが下手な人はたくさんいます。特に文法に関しては日本人の方が高度な用法を知っていることもありますから、むしろそこは誇ってよいところだと思います。

 英語を何とかしたいと思っている方で、英文法が怪しいと感じている場合は、まずは英文法をみっちりやった方がよいでしょう。

効率よく英語を習得する方法


 英語を習得するにはまずは文法と述べましたが、以下が効率のよい修得方法になるのではないかと思います。
 今年英語を何とかすると家族の前で公言してしまった方は、参考にしてみてください。

  1. 教科書を全部やる(社会人の方は薄い参考書)

    学生さんであれば、今の教科書を端から端までやるだけで十分でしょう。
    社会人の方は、基礎的な文法が載っている薄めの参考書がおすすめです。

    たとえば、こちらの参考書はいかがでしょうか?日常的に使われる英文を72パターンに分けて学べるだけでなく、なんとネイティブスピーカー吹き込みのCDまで付属してくるという太っ腹仕様です。


    私の場合は同シリーズの中国語版テキストを1年間こなしましたよ(後述)。少なくともこのシリーズには値段以上の価値があります。


  2. 発音をみっちりやる

    日本人は英語の発音に自信のない方が多いですが、それは単に数をこなしてないからです。
    オーバーな発音をしていると英語かぶれしてるみたいでイヤだとか、通じればいいやとそこそこのところで妥協してしまうと、発音は決して上手になりません。

    きれいな発音を心がけると、他人から褒められたりすることがあるという、どうでもいいオマケがついてくることもありますが、問題の本質はそこではありません。

    正しい発音ができると、相手に理解してもらえやすくなります。
    意志の疎通をスムーズにするために自分の発音を矯正するのです。

    よく、テレビで日本語が堪能な外国人が日本語でトークしたりしていますが、日本人の私たちが聞いて、日本人と遜色のないレベルの発音で日本語を話せている人はどれくらいいるでしょうか?

    多少なりとも自分の母国語が抜け切れていない発音の外国人が多いですね。それは愛嬌にもなり得ますが、そのクセが強ければ強いほど日本人は彼らの発言を聞き取るために精神を集中しなければならなくなります。

    つまり、発音が悪ければ、本人もコンプレックスを感じるでしょうし、聞き手にもストレスを与えてしまうことになります。

    文法書や参考書に載っている英文くらいはみっちり発音の練習をしておいたほうが、双方の精神衛生のためにもなるのです。

  3. ​​語彙を増やす

    文法と発音ができたところで、語彙をある程度増やしていくわけですが、語彙に関しては増やし方は人それぞれになるかと思います。薄いボキャブラリーの本を買っても良いですし、リーディングの本を買ってコツコツ進めてもよいです。

    モチベーションが維持できそうな教材を自分なりに見つけてみてください。

    私は聞いて話す方が先だったのでボキャブラリー増強は後の段階になってからでしたが、私が愛用していた参考書をひとつ挙げさせていただくとすると、こちらの Basic Word List BASIC WORD LIST [ Samuel C. Brownstein ] になります。

    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    Basic Word List BASIC WORD LIST 5/E [ Samuel C. Brownstein ]
    価格:1088円(税込、送料無料) (2019/1/2時点)


    2000語以上の単語がアルファベット順に並んでいるため、一見退屈なのですが、米国の教育機関が過去問題からコンピュータで選出した選りすぐりの単語帳として有名であり、TOEFL受験者には必携の書のひとつとなっています。単語としてはかなり高度なものが並びますが、ひととおりやればニュース、論文、講義が英語で難なく理解できるようになります。
    米国の現地の学生もSATやGRE試験の際に復習するほどの良書です。

    リスニングはまだかよ、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、いきなり英文をダラダラと聞き流すことよりも、文法と最低限の語彙をきちんと発音できるようになるのが先決だと私は思います。

    自分の知らない音を聞いててもしょせん雑音ですので、習得の順番を間違えると貴重な時間がムダになってしまう可能性が高くなるからです。

    ​聞き流しただけで習得した気になってしまうという巨大トラップですので、この点は気をつけたほうがよろしいでしょう。​​
    ​​
  4. わかるリスニングをやる

    この「わかる」というのがミソで、わかることを聞いた方が分からないことを聞くよりも早くリスニングが上達します。

    たとえば、先に申し上げた たったの72パターンでこんなに話せる英会話/味園真紀 の教材CDを、教材テキストなしで全部理解できるようになるのをスタート地点にするのもよいでしょう。

    あとは、英語版テキストに CD がついているものもおすすめです。
    たとえばこちらの Star Wars: Revenge of the Sith Read-Along Storybook and CD [ Lucas Film Book Group ] は、全編英語で、CD を聞きながら本文を読むという典型的なスタイルの教材です。


    ネット時代にリスニング音源くらいネットで探し放題じゃん、とお考えの方もいらっしゃると思いますが、安価なセット教材には以下のような強みがあります。

    1. 手にもって広げることが学習意欲につながる
    2. 薄いので短期間で一冊完成することができる
    3. 日本語解説が入っていないので、英語で理解することを強いられる
    4. プロのナレーターを使っているので発音がきれい。正確な発音が身につく
    5. 抑揚のつけかたや、文の区切り方、会話の調子が自然と身につく
    6. 丸暗記できるようになると達成感がある
    7. みっちりやれば、ほかの音源もいつのまにか聞き取れるようになる


  5. ランダムリスニングで耳を鍛える

    文字どおり手あたりしだい英語を聞きまくることで聞こえる耳を作る段階ですが、こちらはお好きな音源で構いません。お気に入りの映画や音楽、ニュース番組、トーク番組など、今の時代は音源であふれかえっていますから、好きなものをいくつか選び、何度も繰り返し聞きます。

    ここでは、会社で英語力向上を迫られている社会人の方向けに、私のおすすめの音源のひとつとして、VOA News をご紹介します。



    ほぼ毎日 5 分間のニュースが配信されますが、アナウンサーのスピードに合わせてインジケーターが反転するしくみになっていますので、毎日5分間一緒に読み上げることで、時事ネタの取得、発音、リスニング、ボキャブラリー、リーディングをまとめて強化できる優れものです。

    YouTube チャンネルはこちら
    ListenAndReadAlong

  6. 外国人の仲間を増やす

    日本語を学習している外国人や日本に興味のある外国人はネットですぐに見つかります。
    あなたが英語を上達させてたいと思っているのと同時に、相手もそれなりに日本語を上達させようとしていますので、できるだけ利害関係が一致する相手を選ぶことでお互いの言語力を高めることができるでしょう。

    最初はテキストチャットやメールからのやりとりで、途中から音声チャットに切り替えて話すようにすると、劇的に上達スピードがアップしますね。

    ネイティブスピーカーと無料で言語交換できるサイトを 3 つ挙げてみますので、参考にしてみてください。
    利用者はあくまでも人間なので、どのサイトがベストとは一概に言えませんが、プロフィールを一つ一つチェックすることで、ある程度あなたに合いそうな言語交換パートナーを見つけることができるのではないでしょうか。

    my language exhange.com
    interpals
    conversation exchange


  7. 試験を受けてみる(実力をみるため)

    上記まで繰り返し練習して数カ月が経過したら、TOEIC、TOEFL、英検などの試験を受けてみます。その際、試験勉強をせずに臨むことで、今の実力を正確に知ることができます。

中国語学習は発音命だということを痛感した

 さて、ここで冒頭の話に戻りますが、昨年の一年間はすき間時間を利用して中国語をやっておりました。
 中国語は通算6言語目になりますので、一応マルチリンガルとかポリグロットとかの扱いにはなると思います。
 日常言語は英語、日本語、韓国語、たまにスペイン語という感じですね。

 参考程度に、音源を上げておきます。



 
 さて中国語ですが、これまでは興味はあっても難しそうだからと敬遠していたのですが、仕事上必要性を感じ始めたため、2018年に入ってすぐに学習を開始しました。

 事前調査を始めて10分で思いましたね。

 ​​​こりゃ発音が命だわ​​​

 今までとは全然勝手が違いました。
 言語の習得にはあまり苦労してこなかった方だと思っていたのですが、中国語は発音のハードルが高すぎました。

 中国語は母音、子音、声調がセットで正しく発音できないと通じません。
 これまでは多少発音が怪しくてもオーケーみたいなノリでやってこれましたが、中国語には通用しませんね。
 カラオケの判定ガイドのように、正しい音程で歌うことを強制されるイメージです。

 ネットで調べてみたところ、発音ができたら7割は習得したと思ってよいとあったような気がしたので、それを信じて2018年の1年間を中国語の発音に捧げました。

 どうでもいい話ですが、同居人の方が中国語に先に目をつけていたんですよ。ジャッキー・チェンが大好きだったので、彼が出演する映画を中国語で楽しみたいとかいうノリでして。
 10年以上も前にネットで中国人の先生を見つけて発音を習っていたのですが、途中で挫折しましたね。その理由が、習得のハードルが高すぎる割に得られるものが少ないからでした。
 ジャッキー・チェンの母国語はもともと広東語で、マンダリン(普通語)とはかなり違うんですけどね^_^;。

中国語発音のために購入した教材とその特長


 先ほどチラッと申し上げたとおり、発音のために購入したのがこちらの たったの72パターンでこんなに話せる中国語会話 [ 趙怡華 ] です。
 片手に餃子、片手に肉まんをふかしちゃってるキャラがふざけた感じですが、中身は見やすく親しみやすいページ構成となっています。




 昨年一年間、この教材には本当にお世話になりました。
 やさしい中国語の基本的なフレーズを学べるため、今の段階でも恐らく一人で中国旅行してもある程度乗り切れるような気がします。
 それをたったの 1900円程度で修得できるのですから、私にとっては超・超激安教材でしたね。



 真面目にやると以下が身につきます。

 基礎のフルセットですね。

  1. 基礎的な文法
  2. 日常で使う漢字(簡字体)
  3. よく使うフレーズと応用
  4. 正しい声調と発音
  5. 基礎的なリスニング

 少なくともこの教材を丸暗記できるようになるまでやり続けると、CD音源は100%聞き取れるようになりますし、発音もかなりよくなると思います。

 しかしながら、教材を終えてみて同時に分かったこともあります。

 中国映画やドラマを観ていると、人によって教材とはかなり違う発音をしていたり、こもっていたりして聞き取りにくい発音をしているので(当たり前ですが)、この教材を仕上げてからさらにたくさんの音源を聞くしかなさそうだということでした。


私の中国語勉強法(発音中心)


 発音中心とは書いていますが、やっているうちに基礎的なな文法もわかるようになります。
 また、教材に載っている漢字もやっているうちに全部書けるようになります。

 幸い、日本人は漢字の習得もしているので、簡字体であっても、崩す前の字体を確認するとすぐに意味がわかります。私も漢字に関しては全然苦労せずに覚えられました。

 だからこその発音なんですな。

 読めても話すことも聞くこともできなければコミュニケーションに支障がでますので、他の言語とは違うアプローチでないと上達しにくいです。

 それでは、先ほどの たったの72パターンでこんなに話せる中国語会話 [ 趙怡華 ] の私なりの活用方法をまとめます。

 過去に同じ教材を購入して学習をあきらめた方、あまり上達しなくてがっかりした方も、もしよろしければ参考にしてみてください。

  1.  【1周目-1】教材のフレーズをピンイン(声調記号)付きで色分けしてノートに書き写す

    教材はCD付きで大変便利なのですが、教材のすべてのページに読み方がカナで振ってあります。どの言語もそうですが、外語語の発音をカタカナで表現するにはムリがあります。

    ​中国語には日本語にない音もたくさん存在しますので、カナに頼ると変な発音グセがついてしまうため、極力見ないようにしましょう。​

    私の場合は、中国語にはほんの少し韓国語にも共通する発音を見つけたため、慣れるまで一部ハングルをで読みを振った時期もありましたが、じきに不要になりました。

    こちらがそのノートになります。黒字の中国語に赤字でピンインを振っただけのものですが、訳文をいっさい入れないのがミソです。




    教材の訳文を見てしまうと、訳文をチラ見して中国語を理解できたと錯覚してしまうため、中国語を原語で見て理解するための工夫となります。

  2. 【1周目-2】フレーズを書き終わったら、残りのページに訳文を入れていく。

    日本語よりも英語の文法が中国語の文法に近いため、私は英語で訳文を入れていました。
    以下の 36章の例では、It is not that easy. と英語では表現すべきところを、中国語の特定の単語を当てはめるために敢えて so を使うように工夫したりしている部分もあります。




    教材の日本語はわりと意訳が入っているため、後でご紹介する 【3週目】訳文を見て、中国語を発音しまくる の作業の際に多少は支障がでますが、教材にある日本訳をそのまま転記しても問題はありません。
    自分のための学習ですから、ノートづくりはしっくりくる方法で行うのがいちばんです。

    次のステップからがメインの学習方法です。

  3. 【1周目-3】翻訳アプリを使って発音練習をしまくる

    この時点ではまだ CD を使う必要はありません。
    書いて覚えるという作業もしません。

    中国語の発音を習得するには、ネイティブの中国人から学ぶのが最もよいのでしょうが、先生選びに時間もかかりますし、授業料もかかってしまいます。

    私は自分の好きなときに自分のペースで学習したかったため、以下の 2 つの翻訳ツールを駆使しました。この他に ​Microsoft 翻訳 ​ もありますが、音声認識精度と読み上げ発音は以下の二つに劣るため、候補から外しました。

    翻訳ツールを使えばタダで発音練習ができるのですから、良い時代になったものです。

    Google Translate ​--- 音声認識のストライクゾーンが広いが、読み上げ機能がそこそこよい。

    操作画面のサンプル:



    Naver Papago翻訳 --- 音声認識のストライクゾーンが狭い。このため、正確に発音しないと認識してくれない。読み上げ機能がそこそこよい。

    操作画面のサンプル:



    これらのツールを使い、先ほどの【1周目-1】で書き写したフレーズをピンインに気をつけながら自分なりに読み上げ、思ったとおりの発音がきちんと中文化されて画面に表示にされるように毎日同じ動作を繰り返し続けます。

    これですね。




    感想としては、最初のうちは Google Translate でどの発音をしても自分の声がきちんと中国語として認識されるようになったら、教材に掲載されている 70% の発音は習得できたといってもよいのではないでしょうか。

    この時点でなぜ発音の習得率が 100% にならないのかというと、先に述べたとおり、Google Translate の音声認識のストライクゾーンがやや広いため、多少声調を間違えたり、子音や母音をあいまいに発音してしまっても、自動的に補正してくれるため、補正された部分が実は自分が不得手とするジャンルの発音であることがわかりにくいからです。

    この部分を補正するために、Naver papago 翻訳を使って発音をしまくりました。すると、Google Translate より音声認識率が落ちます。

    これは、より正確な発音をしないと Naver papago 翻訳には中国語として認識されないということを意味します。
    これにより、自分自身の発音をイヤでも矯正していくことになりますので、結果的に発音の精度が向上することになります。

    ともにフレーズ帳機能を備えていますので、正確に発音できたフレーズに星印をつけていくことによって、一冊分のフレーズ一覧を少しずつ完成させていく楽しみもあります。

    私は1日1章を毎日こなすことで72日間かけてテキストを一周しました。

  4. 【2周目-1】二つの翻訳ツールで認識されるようになるまで、引き続き発音をくりかえす

    1日1章を1日10章に増やし、7日間でテキストを一通り終えるようにしました。
    苦手な発音も多少は残っていましたが、できるだけ頑張って進めました。
    その後、1日一冊発音をやりきるように練習しました。つまり、1日1周です。
    実は何周やったか数えてないので、ここまでは2周目ということにしておきます。

  5. 【3週目】訳文を見て、中国語を発音しまくる

    【1周目-2】で書き写した訳文を見ながら、例の翻訳ツールを使って頭の中で中国語を組み立てて発音します。
    私の場合は英文を見てすぐに中国語に置き換えて翻訳ツールに話しかけるという動作を繰り返しました。



    これを1日10章ずつやっていき、7日間で一周する感じでこなしましたね。
    その後、1日1周ルールで続けていくと、訳文を見ただけですぐに中国語が出てくるようになりました。

  6. 【4周目】CDを聞いて、中国語を書く

    ここで初めてCDを聞きますが、すでに自分で散々発音しているので、すぐに聞き取れます。
    自分で正しく発音できさえすれば、ネイティブの発音であってもらくらく聞き取れるのです。
    これはどの言語にも同じことが言えると思います。

    聞き取った中国語を紙に書き取りつつ、知らない漢字を覚えます。
    1日5章程度でだいたい13日くらいで1周できたと思います。

    ちなみに、テキストの一部が繁字体のままになっているページがあったため、同じテキストをお持ちの方のために、こちらにあげておきます。
    どうしてそんなことが起こるのか、ということを調べてみたところ、監修の趙怡華という方が台湾出身ということで納得です。

    96ページ: 你为什么这么想が你为什么想になっている



    103ページ:你今后打算怎样が你今打算怎样になっている




    書けてしまえば書き取りに関してはもうやることがないので、2周くらいみっちりやれば十分です。
    この件に関してはとても楽でしたので、日本人でよかったと思います^^。

  7. 【5周目】CDを聞いて、ネイティブの猿マネをする

    ネイティブが発音する中国語を聞いて、ネイティブのマネができるようにくりかえします。
    抑揚の付け方とか、区切り方、テンポの付け方などを学べます。
    翻訳ツール上では正しく発音できていても、ネイティブとかけ離れていてはやはりよろしくないのです。

    私はこれを1日10章のペースで聞いて、約7日で一周していましたね。
    これを気がすむまで繰り返しました。

  8. 【6周目】CDの日本語を聞いて、自分の中国語を発音し、その後ネイティブ発音でチェック

    これが仕上げコースです。
    CD は先に日本語が読み上げられ、1秒のポーズを置いて中国語が流れますので、日本語が聞こえたら音源をいったんとめて発音を翻訳ツールでチェックし、その後にネイティブの発音で確認しながら猿マネをするという作業を繰り返します。

    私はこれを1日5章のペースで聞いて、だいたい13日くらいで1周していたと思います。
    その後は1日1周ですね。

    これを年末まで毎日繰り返しました。

まとめ


 こうして、すき間時間を利用して上記のメニューを一日も欠かさずやり続けました。休暇中も音声を聞くことは欠かしませんでしたね。


 最終的に中国人のネイティブに私の発音を聞いてもらったところ、私の発音の方が彼自身のものより良いというウソのような返事をいただき、もう発音練習はこのくらいでいいかな、という結論に至りました。

 中国語は独学でも十分にいけることがわかったことは大きな収穫です。


 もう言わずもがななんですが、ここまで毎日続けたにもかかわらず、それでも中国語の発音ができなかったらそっちの方がおかしいんです。

 やってもできない、というのは単にやり方と続け方に改善の余地があるからなんですね。

 巷では聞き流すだけの教材も売られてはいますが、毎日のように続けなければまず身にはつきません。​​外国語を自分の言語として頭の中に定着させるために一番必要なことは、少しずつでもバカの一つ覚えのように同じことを毎日繰り返していくことなんです。​​


 経験者としてこれだけは自信を持って言えます。

 バイリンガルやマルチリンガルと呼ばれる人たちの多くも、もおそらく口をそろえて言うことでしょう。最初は苦労したけど、いつの間にか普通にできるようになっていたと。

 毎日やることで脳内が筋トレ状態となり、いつの間にかできるようになってしまうということなんです。

 これまで、いろいろやってみて断念された方も、あせらず、毎日ちょっとずつでも構いませんので続けてみてはいかがでしょうか。




 今年の目標でどうしても英語やその他言語を習得しなければならない方の参考になればと思います。


 

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最終更新日  2019.01.09 15:51:43


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