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カテゴリ:映画・DVD
潜水服は蝶の夢を見る 特別版 / マチュー・アマルリック フランス映画って勝手に暗いイメージを持っていたけど それを裏切らない重たい映画です。 決して否定的な意味ではなく。 突然、全身が麻痺して動かせるのは左眼だけ…。 これだけで十分重いのですが、 映画の大半がその左眼を通して観た風景で綴られているのです。 左眼を覗きこむように話しかける家族や医師、言語療法士。 しかしそれに答えることもできないもどかしさが 時折挿入される海中の潜水服のイメーと重なって 見る者に共有させられます。 彼の「言葉」を聞き取るために 読み上げられるアルファベットの羅列が まるで幸福に導く呪文のように耳に残ります。 絶望の中のかすかな希望、 しかし繰り返される失望。 その中で成し遂げられた偉業。 ハッピーな気分ではありませんが 熱いものが残る映画でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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