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カテゴリ:書籍
「バカの壁」あたりからだろうか、
タイトルに「バカ」を冠する本が珍しくなくなってきた。 少し前までは差別用語だったと思うんだけどなぁ 先日、同じ日の新聞の新刊広告で、 「バカ」のつく新書を3冊見つけた。 特にトンガっていそうな2冊を連続読み。 ウェブはバカと暇人のもの 自分のことを言われているようなキツいタイトルですな。 ウェブ中毒への警告かと思ったらもう少しビジネス寄り。 Web2.0とかロングテールがどうしたとか話題になって あたかもウェブの世界からすごいものが続出するような 期待に満ちた美しい可能性が語られたけど、 結局どんな素晴らしい道具も使う人次第っていうこと。 ウェブを活かして素晴らしい成果をあげる個人や企業は リアルの世界だけでも十分に成果を出す力があるもの。 ネットユーザーの大半は「普通の人」であり、 ヘビーユーザーは「バカか暇人」だから そこに過度な期待はするべきではない、と。 ニュースサイトの編集やネットでの情報発信に関するコンサルティングをやっている著者が経験からストレートな口調で語るからますますそこに説得力を感じる。 日本を滅ぼす「自分バカ」 「自分バカ」とは要するに極端な自己中心的な人のことか。 クレーマーやモンスター○○と言われるような人、に限らず 「自分らしく」などと言いながら自分のやりたいことだけを 周囲への影響を考えずにやろうとする人など。 軽めの哲学書のような導入から、 時にシニカルに、時に感情むき出しで くどい文章やふざけ過ぎているようなところもあるが 非常にストレート。痛快ですらある。 両書に共通しているのは軽妙な語り口。 深刻に主張しているというよりは 「まあこんなもんなんだよ」 「こんなもんでいいんじゃない?」 と、押し付けがましくなく、素の言葉で書いているところ。 部分的に重なっている事項もあって、補完関係も機能している。 続けて読んでよかったよ。 あと1冊同じ新聞広告に載っていたこちらも気になるところ。 理系バカと文系バカ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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