わが家の受け継がれる味覚
とある朝、おばあちゃんのへやからキッチンに入ってきたカミさん、目線で合図、これは私の出番かな、と、へやに入っておばあちゃんのひたいをてのひらでさわると、あんのじょうすこし熱がある。体温計の出番、やっぱり37.8℃。きのうの晩から今朝の明け方までちょっと冷え込んだもんね。タオルケットからガーゼケットに変えておいたのに、しっかりけとばしてあるし。ちょっと冷えたのね、敏感ですなぁ。まぁ季節の変わり目は注意しててもむずかしいことあるもんね。 というわけで、かかりつけの病院へ、さいわいいつも診察してくれているお医者様がいる曜日だったので、診てもらいました。こういうとき、ほぼ担当医ですと問題ないのですが、初診で内科の顔もしらない人だと、検査づけにされちゃいますから注意がいります。まぁ消去法なんでしょうが、血液検査にはじまり(白血球)、レントゲン(肺炎)、CT(内臓)、尿検査(膀胱炎)、と、まぁ検査にひきずりまわされるんで、困ったもんなんですが。 それが、担当医(循環器科)ですと、血液検査はありますが、のどの奥を診て、脈を聴診器で前と背中を確認、2~3日の経過を問診して「軽い風邪ね、点滴用意させるから30分ほど寝ていって、白血球すこしあるからその薬だしとく、あと熱でたときのとんぷく、くらいかな。じゃあおだいじに。」と、以上で終わり。おとなしく点滴されて家に帰ると、もう36℃台におちついていて。おさわがせな半日が終了。季節の変わり目は毎度の事柄でありますゆえ、こちらも本人も動じなくなってまいりました。さて、熱が下がると、とたんにおなかの虫がさわぎだすようで、「おなかすいた」「なにがたべたい?」「おうどん」「よっしゃぁ」と、いうわけで、ちょっとひさびさのわが家のおうどん登場であります。 朝食担当である私ですが、おうどんはしっかりと伝授されておりますので、ささっと調理にはいります。とはいっても市販のものをちょいとあっためるくらいですので、それほど手間はありません。しかし、当家のおうどんは、そばもなのですが、いっちょかならず入る食材が存在します。それは、「 にしん 」であります。(そばならわかるけど、うどんはどうなの、という声もたしかに存在しますが、スルー)(笑)これがはいってこその当家のおうどんなのでありました。 おだしは透明、たまごは入れたくなるのですが、そこを、グッとこらえてがまんして、ねりものをすこし(かまぼこが三きれが理想)薬味は九条ネギを選択すべきところではありますが、今回は新鮮なみょうががありましたのでそちらに。女性陣はこれで良し、男性は一味唐辛子があるとちょっとしまります。にゃっはぁ~、やさすぅいお味でございますにゃん。やっぱこの味が「わが家」の味だにゃぁ、としみじみ思う今日このごろでございました。 ほぼ市販の品物、冷蔵庫には必ず三人前は常時ストック、「おんち」の京うどん(関西、山城地方のスーパーなら、ほぼ置いているもの)やや細めでちょいやわらかめ、同おんちのだし、(カツオ出汁味)にしんの煮物パック、(味付き、ややうすあじ)、かまぼこ(できればベットラのやつ)なければちくわの薄切りでも容認、九条ネギのきざんだの、以上。だしはあらかじめあたためておいて、おなじくあたためておいたうつわにさきにいれる。おうどんは一分半ゆでてうつわに、トッピングをして完成、でありました。 キッチンにカメラもちこんでごそごそしてるのをカミさんが、白い冷たぁ~い視線でちろっと見て、こんにゃろまたなんかくだらにゃいことたくらんでやがるにゃー、と口には出さず目で言ってましたが、(ナレタダカラ)と中国嫁日記みたく、サラッとかわして、撮影完了、ささっさめないうちにいただきましょうね、と作り笑いを満面に浮かべて、いただきましたー。 かんさいの近畿の山城では容易に手に入る食材ではありますが、他の地方にはないものがあるかとおもいます。やはりそれぞれのおうちにそれぞれのわが家の味が有るのだと思いますゆえ、だいじにしたい事柄であり、つたえていきたい事象なのでありました。はぃ、てまえみそではありますが、おいしゅうございました。ちょっとしあわせな初秋の日でありました。本日は、ここまで。また、お会いしましょう。 (水分の補給もできて、しっかりたんぱく質もあり、炭水化物でエネルギーを、カゼのときはおうどんやおかゆは,やはり王道の食事でしょうね♪ ついでにうどん杯エントリもちゃっかりしちゃおっと♪ )