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カテゴリ:【宝塚】
@宝塚大劇場(11:00/15:00)
ムラデビューでございます。 いやー、駅前から劇場までこれでもかってくらいの「宝塚」。こういう観光気分て大切だなーと思いました。劇場内にもお店やレストランが多くていいですね。 で、ベルばら。 何のかんのと結局2回見ることにしたんですが、結果的には正解だったかなと。予想の斜め上を行くレベルで素敵だったワタル(湖月わたる)フェルゼンとかしげ(貴城けい)オスカルに乾杯です。 小公子小公女が相変わらずなんだかとてもムカついたり(他の子役は平気なんです。多分あの小公女・小公子という名の子供の姿を借りた生物が嫌なのかと)、婦人の場面2シーンもいらねぇよとか、突っ込みどころは多々ありすぎましたが、全ツで見たものよりもキャラクターとストーリーに一貫性があった気がします。脳内補完は相変わらず必須でしたが。 物凄く嫌だったスウェーデン王宮のシーンがなくなり、1幕ラストにフランス王宮のシーンが挿入されたのが良かった。なんであの場でわざわざフェルゼンに「真実の愛とは。お前の真実とは」と聞かなきゃいけないのか疑問な部分はありましたが、あのシーンが入ってマリーは夫の自分への思いに気づいたろうし、フェルゼンの決意やオスカルの思い、そういうのが集約されて2幕へ上手く繋がったなと。全ツで見た時はフェルゼンて他人の迷惑顧みず、己の愛のみを貫く男に見えたけど、今回はちゃんと報われない愛に苦悩しながらも、相手を思いやって身を引く大人の男に見えたもの(笑) ワタルさんの歌う「愛の面影」にはぐっときてしまいましたよ、悔しいながらも。ベルばらで感動して泣くってなんだか敗北感が強くてほんっと悔しいんですが、ワタルさんの力技で感情を持って行かれて負けました…。マント翻して銀橋渡るのがカッコよかったなぁ。 で、2幕冒頭がフェルゼンを訪ねるジェローデルというシーンからスタート。今宵一夜とヴァスティーユが回想シーンな形なのですが、それはどうなのよと。 セット転換はおいといて、小公子の語り→今宵一夜→フェルゼンの館1→ヴァスティーユの回想→フェルゼンの館2って流れの方がいい気がするんだけどなぁ。あれではジェローデルが今宵一夜を覗いてたみたいじゃないか(笑) それはともかく「フランスから帰ってきた私が生きていたとお思いか?」の台詞は切なかった。その「死んでいて」フランスの情報が入らない間にアントワネットはフェルゼンの恋人→立派な母で妻で王妃になってしまい、立場も変わってしまったことを彼は知らないわけで。アントワネットの根底にある気持ちは変わらないんだろうけど、必死で助けに行ってあの結果はな…悲しいよな、たとえ仕方のないことでも、それがおそらく正しい結末なのであっても。そしてここでもワタルさんの「王妃さまぁーーーーーーー!」の絶叫に涙してしまったのでした。 オスカルアンドレは合ってたと思います、身長差以外は。かしドレはですね、正直あんなにいいとは思っていなくてもう土下座な感じです。原作のオスカルにビジュアルが近いせいか、すんなりと見ることができました。1幕ラストやフェルゼンとのすれ違いなんかで細かい表情や演技してて感心。 そしてアンドレが撃たれた瞬間の叫び声がもう切なくて切なくて。アラン振り切って走ってっちゃうんじゃないか位の勢いで、そこからの慟哭→怒り→決意の「シトワイヤン、行こう!」で再び涙が。力技に弱いんですよ、私。 正直ダンスはそんなに上手いとは思わなかったんですが、それが気にならないくらいの気迫と凛々しさがあって見惚れてしまいましたよ、思わず。なんというか最期に向かっての疾走感がとても強いオスカルだと思いました。ちょっとアンジョルラスっぽかったよかしげさん。(いや、キャラクター的に近いものはあると思いますが) で、アンドレのトウコちゃん(安蘭けい)と演技のテンションや声がよく合ってるんだ。あまりの出番の少なさと美味しいシーンのなさにトウコちゃんが気の毒になったりはしましたが、小さい身体に大きな包容力でオスカルをしっかりと支えていて、素晴らしいアンドレだったと思います。死にっぷりがちょっと泉見くんぽくて凄かったよ…。 となみちゃん(白羽ゆり)はお披露目でアントワネットなんて大変だったと思いますが、低めのトーンの台詞がとても良くて立派な王妃様っぷりでした。アントワネットが作ったという曲も良かった。大きくなって…(涙) 個人的には「ヴァスティーユに、白旗がぁぁぁーーーー!」を「そこまで熱く言わんでも」なレオン(柚希礼音)と、ものすごくはまっていたすずみん(涼紫央)のジェローデルが良かった。それから英真なおき組長のルイ16世。1幕ラストの「それは、困るな。帰国は延ばせないのか?王妃が悲しむ」以降の演技にやられました。素晴らしかった。 ウメちゃんのロザリーは可愛らしかったんですが、やっぱ強いわー。攻撃力高そうです。全力で振り切ろうとするワタルフェルゼンをこともなげに止めている辺りがすごいなと(笑)いやでも可愛かったですよ。 それ以外の感想 ・モンゼットタキさん(出雲綾)のアドリブは「かしげたお顔も素敵」と「流し目も素敵」だったかと ・キャラクターと歌声のギャップに「♪オスカ~~ル」と歌いだした瞬間に客席が驚いて引いていた(エトワールも同じく) ・シッシーナ夫人(高央りお)さんの男らしさも素敵だった ・ガラスの馬車でお嫁入りな歌は呪いのように回りますね ・行け行けフェルゼンどーんと行けなシーンの映像、TVで見るよりも普通で安心した ・「青きドナウの~岸辺ーに~」な歌は「いいえ私は~さそり座の女~」と似ている ・ヴァスティーユの曲もグルグル回ります。たまにレミゼのバリケードの曲に変わります ・階段を上るアントワネットの姿に涙した2秒後に始まる軽快なロケットに、ここが宝塚だということを思い出しました。そうだよな… ・「小雨降る径」のかしげさんのヘアスタイルは11:00=アンシンメトリーなおかっぱ+左右で大きさの違う髪留め 15:00=前髪全開+ストレートのサラサラロン毛+ヘアバンド。正月からおでこが見られてめでたい感じだった ・顔つきと目つきがシャープなので、えらい挑戦的な踊る淑女Sだったが、踊る紳士Sがワタルさんだったので包容力ばっちり。ちゃんと男女に見えた。ブラボーワタルさん ・薔薇のタンゴは衣裳のせいで印象的に「薔薇のサンバ(もしくはルンバ)」になってしまった ・でも元気よくオラオラ言う男衆を見て「ああ、星組だなー」と改めて思った ・ボレロの総スパンドレスが重そうでした。そして階段でがっちりととなみちゃんを支えるワタルさんに男を感じました…(褒めてます) ・黒燕尾が物凄い勢いで素敵だった。ときめいたー。レオンいいですね。とても好きだ ・フィナーレでにこにこのかしげさんの笑顔が印象的。そういや本編苦悩してること多かったしな ・15:00公演は阪急交通の貸切だったので、ご挨拶とインタビューがあってお得な感じでした というわけで、充実した1日でございました。 やっぱりワタルアンドレ見たいなぁ。当たれANA! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 10, 2006 03:12:04 PM
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