やさぐれ日記。
宝塚を見始めて初めて好きになった人を去年見送った。でも、彼女は本当に幸せに卒業して、語られた「退団を決めた理由」も納得できる内容で、最後までキラキラの笑顔だった。後半は根無し草だったけど、特出先の人々に組子のように愛されて、お似合いの相手役(認定)までいて、誰からも惜しまれて去っていった。だからあれが「タカラジェンヌの卒業」なんだって思い込んでしまっていたんだと思う。でも違ったんだな。あれが「稀有」だったんだね。それってどーなのよ。トップになった組の「おとめ」に一度も載ることもなく、唯一の大劇場作品は当て書きじゃない再演、在籍1年未満、サヨナラショーの9割は他組の作品確定。どんな仕打ちだよ。で、あの会見ですよ。私には「劇団の意向です」「まだ何も見せてないけど、素敵な役だから退団します」というブンちゃんとチャーリーさんの発言から学習した「貴城の意向なんですよー。劇団は悪くないんですよー」という風に見せるための内容にしか見えなかった。(荒んでますからね、今)るいちゃん同時退団だし。博多座初日、ふところ的に辛かったけど、今となれば無理してでも行って良かった。心の底から「お披露目初日」だけを祝える唯一の日になっちゃったんだもんな。スウィート・チャリティー千秋楽を蹴ったけど、かしコンのチケットを捌かなくて良かった。竜馬東宝の貸切公演を押さえておいて良かった。…って、なんでこんな良かった探しをしなきゃいけないんだろう。なんだかなー。ほんとにもう、なんだかなー。ため息しか出ねーよ。