朝から非常事態!
束の間の独身ライフ。いつもより朝も余裕で、出かける準備が出来たから、スクワットでもしようと思っていたら~早朝から電話。 ヘルパーのAちゃんの大慌てな声が聞こえてきた。「Yさん(女性)が、道路を這ってるよ~。『お茶菓子持ってMさんちに行く。』って言ってるけど、どうしたらいい」え~Yさんは歩行困難で軽度の認知症のある方で、以前一人暮らしの時に私が担当していたけれど、今は村外の事業所のケアマネさん担当。友人のMさんに会いたくて、車通りの多い国道を這ってでも行こうと決めたらしい...そして、Mさんは、私の担当の閉じこもりの特定高齢者。「ケアマネさんに連絡取るから、とりあえずMさんに頼んでお宅に入れてもらって。」とAちゃんに頼んだ。ケアマネさんの携帯に連絡すると、至急ヘルパーの手配をするとのこと。でも、時間がかかりそうなので、とにかく私が先に行くことにした。到着するとYさん&Mさん、こたつで談笑。Yさん、すごくご機嫌が良い。「私のこと分かる」と念のため訊くと、「え~と、草取りする時声かけてくれたよね。」と言う。あっれYさん、めずらしく回路が繋がっている3年も訪問してるのに、私をこんなにすぐに認識してくれることなかったんですが...そうそう、彼女は草取りが趣味だから、草取ってるのを見かけると、声かけに行ってたんだよね。 私:「Yさん、朝から頑張ったんだねぇ。車がいっぱい通る道を這うのは、怖かったでしょ?」Y:「一番車が通る時間だったから、おっかなかった~。でも、皆親切によけてくれたよ。」すご~い、Yさん、時間の感覚もちゃんとある私:「だめだよ。私みたいな下手な運転手もいるでね。」Y:「役場の人(Aちゃん)も親切でね。『よく頑張ってきたね。』って、褒めてくれたよ。お姉ちゃん(私)も褒めてくれて嬉しいよ。」私:「私、会議があるから、これで帰るね。」Y:「私も帰るよ。」私:「はあ~どうやって」Y:「来た時とおんなじだよ。」私:「這って」Y:「這ってね。」おいおい、勘弁だよ。私:「ほらほら、雨も降ってきたでね。今、私がお茶入れてあげるで。お迎え来るまで、Mさんと、ゆ~っくりお喋りしててや。」(←思いっきり下手な方言)私が目配せすると、Mさんが「そうそう、泊まっていってもいいでね。」と一緒に言ってくれて...Yさん、帰るのを思いとどまった。ケアマネさんに電話すると、ヘルパー手配できたとのこと。 大変だったし心配したんだけど、Yさんの嬉しそうな様子や、回路が繋がったような疎通性の良さを感じて、なんだかこちらも嬉しくなった。そして、ナイスなAちゃんの関わり這ってる本人を止めずに、Mさん宅まで誘導しながら私に連絡くれたのだ。ケアマネさんからお礼の電話の時に、その話をしたら、最近活動性が高まっているからこそ出てきた行動じゃないか~と同じ分析をしていた。そしてね、家族に話したら叱られて可哀想だな~と心配していたら、ケアマネさんも「すぐに話したら叱りとばされるだろうから、少し経ってから話す。」と言っていた。このベテランのケアマネさんは、すごくセンスのある方なんです。Aちゃんもケアマネさんも私も、同じ視点でYさんを見守っていることがわかって、これこそチームアプローチだと思ったのだ。 今日は、私の利用者さんの担当者会(本人&介護者&ケアマネ&事業者でプランを確認する会議)でも、デイサービスの担当者さんと連携が上手くいって、すごく仕事がしやすかった。利用者さんに「皆さんが私のことを、こんなに分かってくれて、いろいろ考えてくれて嬉しい。」と言っていただいた。これはケアマネ冥利に尽きるのかも(私は、なんちゃってケアマネなんだけどね...) 帰り際に私の担当の一人暮らしのおじいさんが倒れて、救急車を呼ぶということがあったけど...昨日、老人会で飲みすぎたらしいことが分かり、私の見落としじゃない...と上司になぐさめられた。何だか、忙しい一日だった。