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カテゴリ:本
『嫌われ松子の一生』で有名な山田宗樹さんの本です。 6つの短編が入っています。 表題作の「ランチブッフェ」は、38歳の専業主婦の主人公と、同窓の友人3人との ランチに行くところから始まります。 美味しいものを食べながらする楽しい会話は、じきに中学時代の話となり、当時芸能界に 入った級友のことが話題にのぼる。自分たちの今の生活に不満があるわけではないけれど……。 読むと、自分の人生についてちょっと考えてみたくなるかもしれません。 個人的には、「二通の手紙」が好きでした。 哲生と美佐子は大学時代に知り合い、やがて結婚した。 幸せな生活は暫く続いたが、じきに考え方の違いが原因で離婚することとなる。 離婚後の正月、哲生のもとに2通の手紙が届いた。 送り主は、10年前の自分と美佐子。 新婚だった当時に2人で行った遊園地で、未来の自分と相手に手紙を書くという企画があり それで書いた手紙だった。 10年前の自分と美佐子の手紙を読み、哲生の心は揺れる。 ラストの台詞が、シンプルだけどグッときました。 ちょっと時間ができたときに、一作品ずつ読むと楽しい本かもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年12月14日 23時05分42秒
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