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灯台

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2024年09月18日
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かもちゃんが言う。

「古事記=難しそう。これは、YouTubeで中田敦彦が勝手に、
大学を創設して以来のことダロ。来る日も来る日も、
血のにじむような努力をして、
へぇボタンと仲良くなり、学んだ、集大成―――」

を、かもめハウスでぺらぺら喋ってくれるらしい。
市長さんと魚屋のおじさんといずうさ。
妖精三号がいずうさの耳を齧りながら寝ている。

「古事記は日本がどう始まったのかというストーリーが描かれ、
アニメとか小説のようなストーリー形式ダロ。
パパパパパ...ぷぼっ(?)」

いまの何? という顔を、いずうさはしたが、
妖精三号に耳かじられていた。妖精一号と妖精二号は、
冷蔵庫を開けて、ケーキをいただいていた(?)
市長さんと魚屋のおじさんは、黙って話を聞く。
喋り上手な鳥なので相当噛み砕いてくれるに違いなかった。

「だからまさに、“日本の聖書”と呼ぶこともできるダロ。
古事記は、中国などの諸外国のように、
国の歴史をまとめようじゃないか、という国家プロジェクトで、
三人の名前を大体覚えるダロ。
言い出しっぺの天武天皇(てんむてんのう)
暗記の達人の稗田阿礼(ひえだのあれ)
聞いて書いた編集者の太安万侶(おおのやすまろ)
―――中二病要素満載で、シモネタ多めに走った、
正真正銘の迷作ダロ。思うにコアな読者層がいて、
無人島に流れ着いた時に持っていきたい一冊だったダロ。
古事記は三巻パックで、上巻は“神の物語”中巻は“神と人の物語”
下巻は“天皇の物語”ダロ。さて、それでは始めるダロ」

、、、、、、
始めて下さい。

「世界の始まりは陰と陽、天と地。
それらがどろどろにあわさったようなコンクリートミキサー状態から、
最初の神様がどろんと生まれ、
次々に神様がべろんと生まれ、
最後にばろんと生まれたのがイザナギとイザナミ、ダロ。
兄妹神が作ったのが日本列島。次にそこに住む神様も生み出すダロ、
海の神、山の神、土の神、風の神など、
びろんびろん、どりょりょんどりょりょん、
たくさんたくさん産み、最後に火の神を産む時分、
イザナミは火傷をして死んでしまったダロ」

かもちゃんの擬音語のせいで、
ちょっと頭に入ってこないところがある、といずうさは正直に思った。
けれど、ベタな出だしなので特に気にしない。
誰も見たことないのだから、それっぽいことを書くしかない。

「取り残されたイザナギは悲しみに暮れた挙句、
火の神を殺したダロ、そしてイザナミを追って、あの世である黄泉の国へ、
ベケベンベンベン・・・ぶほっ(?)」

いまの何? と、いずうさは思ったが、もう何も言わなかった。
市長さんと魚屋のおじさんは、すっかり話にのめりこんでいた。

「黄泉の国は広いのでそこはまあご都合主義だけれど、
イザナギはイザナミにマジ帰ってきてよ、東京ディズニーランド行こうぜ、
と懇願するダロ。イザナミは多分難しいけど、
偉い神様に頼んでみるから、ディズニーシー、
外で待っててね、でも絶対中は見ないでと言われたダロ。
頭にねずみのかぶりものをしながら。
うんともすんともいわない時間が、
間延びして、間延びして、間延びした」

間延びして、間延びして、間延びした。
そこは要約できそうなところなのに、間延びすることを止められない、
それが、黄泉の国ならぬ、読みの国。

「しかし案の定だったダロ、もう、我慢できぬ、
ハッハッハッ...ぷぼっ(?)
しびれを切らしたイザナギは、中を覗いた、
障子の穴にぷすっと穴あけるように(?)
するとそこで見たのはゾンビーなイザナミ。ゾビナミ(?)
イザナギは驚きと恐怖で逃げ出したダロ、
“だってまだ、死霊のはらわたを見ていない”
約束を守らなかったことに激怒したゾビナミ、仲間を引き連れ、
追いかけてくる、
“ナイト・オブ・リビング・ゾビナミしてやろうか”
イザナギは足が竦みながらもカンガルーして、
そこは何とか逃げ切り―――」

どういう状況かさっぱりわからないが、
一同、かもちゃんの言い方が面白いので許すことにする。

「黄泉の国の出口まで辿り着けばその出口を大きな岩で塞ぐダロ、
追ってきたイザナミはその岩越しに、
“こうなったからには生まれてくるものを、
一日に一〇〇〇人はゾビナミしてやると言い出したダロ」

ゾビナミってどういう意味かはわからないが、
多分、殺すとかいう意味なのだろう。
ゾビナミする方が、はるかに難易度高い気がする。

「それに対してイザナギは、じゃあ俺は一五〇〇人産む、
ゾビナミ、産む、ゾビナミ、産む、ゾビナミ、ゾビナミ(?)
こうして生者と死者の世界が分断されることになったダロ」

ゾビナミした、ということなのだろう、と一同思った。

「その後イザナギは、黄泉の国というか、ゾビナミシンドロームで、
身体を浄めようと川へ。そして、その雫から新しい神様が誕生したダロ。
それが天の世界を治めるアマテラス、
夜の世界を治めるツクヨミ
海の世界を治めるスサノオ、ダロ。
イザナギは新しい神様に命じられた、けれどスサノオは駄目だった、
わがままで暴れん坊、いうことをきかずに暴れん坊将軍、
網走刑務所の龍二」

誰だろう、網走刑務所に龍二という組み合わせを見つけた人は。

「スサノオはギャン泣き。ママに会いたいという声で、
災害を引き起こしたダロ。
玉置浩二の声を一千倍にまで高めると大体このような感じになるダロ、
その一部始終を見ていたイザナギは、ゾビナミだったということもあり、
そんなにハピネットや、ギャガドーンに会いたいって言うんだったら、
勝手に行けよとキレた。
いわゆる芸能界で干すという言葉の大元には、
このような場面があるかも知れないダロ(?)
地上へ追放される、
ベケベンベンベン―――ぷはあ(?)」

ゆっくり喋れと言われるまで早口まで喋り続けねばならない、鳥。

「スサノオはせめてお別れにアマテラスに旅立ちの挨拶をしようと、
天の世界を訪れるが、アマテラスは何でこいつ会いに来たダロと思った。
まさかアバレン・ボー・ショウ・グンするつもりか、
ここを日本の城塞アバスウィリ・ケイム・ショにするつもりか。
疑った」

疑ったのは、何故急に外国人になったのかということの方である。

「おうおうおう、アマテラス。なんぼのもんじゃの、
すったもんだのやんやかや。天の世界が目当てかとアマテラス。
スサノオもその誤解を解こうと懸命だが所詮はIQ三〇の申し子(?)」

こら、と誰かが言った。

「なかなか理解されず兄弟ゲンカにエスカレーターしてエレベーターして、
最終的にエラベネーダーして、ターミネーターした(?)
ゲームでケリをつけたダロ、そのゲームの勝者は、
アバレン・ボー・ショウ・グン・エボリューション(?)
それはもう嬉しくて暴れた、趣旨忘れてはしゃぎ回った、
田んぼを荒らし、家畜を殺し、宮殿壊しの、人身事故まで。
この事態に怒りながらも傷ついたアマテラスは、
―――アマテラスは、拗ねたダロ(?)」


それは違う、と市長さんは思った。


「スーパーニートになるために洞窟へとログ・インし(?)
入り口を岩で塞いだダロ、
天の神であるアマテラスが洞窟に引きこもってしまったことで、
世界は空前絶後の暗黒舞踏会。どどめ色。
そこで神々は集まってどうしたらアマテラスを洞窟から出せるのかの、
会議を開いたダロ。ジジイやババアが集まったダロ。
スケールとしてはアルマゲドンの映画ダロ、でも現実は井戸端会議。
その会議の結論として、芸能の神様ばちくそエロく踊ったダロ(?)
そしてスーパーニート釣り開催ダロ(?)」


かもちゃんの古事記には、イメージ語が多用されている、
と魚屋のおじさんは思った。
『スーパーニートになるために洞窟へとログ・インし・・』
という言葉が、頭から離れないで―――いる(?)


「ハテサテ、アマテラスが洞窟から出てきたことで、
太陽の光がざんざか戻り世界は平穏をパンパカ取り戻し、
以降はアマテラスはミニスカポリスになったダロ(?)」


なっていない、といずうさ思った。

「いわずもがなその後スサノオは天の国を追放され、
流しのギターさながらに、
地上に降りて呆然とさまよっていたら一軒の民家を発見したダロ、
そこで老夫婦と娘が泣いているダロ」

どうでもいいけれど、流しのギターさながらに、はよい。

「理由を聞いてみるとヤマタノオロチとかいう八つの首を持つ、
化け物に、ビッグスネークチョロ松に、ざばざばぐわんなぴろ助に、
娘を生贄として捧げなきゃならない、こう言う。左様。成程(?)」


一同は失笑を禁じ得なかったが、
ワードセンスの良さと、妙な締まり具合だけは認めた。

「しかしそんなこたーどうでもいいダロ、
その娘クシナダヒメがスサノオのめちゃくちゃタイプだったダロ、
あっという間に股間がバッベールの塔、
バッベルベルのカノンしたダロ、
ヤマタノオロチを退治するから娘くれ。
ハァハァハァ・・・ぷはぁ(?)
山賊じゃないけど、まじでくれ。俺のドリルドライバー、
プラスドライバー、それはいわゆる一つの、
スクリューパイルドライバー(?)」

古事記の説明で、ここまで滅茶苦茶にしたがったのは、
おそらくこの世界でこの鳥、一羽ならぬただの一匹。

「でも安心、現実ならドキュンの川流れダロ、
けれどドラコンボール設定なら無敵ダロ(?)
老夫婦もいきなりのことなので驚いて、ジョジョ立ちするが、
化け物に食べられるくらいならということでその申し出を承諾、
癌になった投げやり老人が箪笥貯金を寄付して、
寄付して―――イヤッホウ、一躍有名人みたいな勢い(?)」

、、、、、
イヤッホウ。


「スサノオはすぐにヤマタノオロチを退治する作戦を思いつき、
それは大量のお酒を飲ませてぐでんぐでんに酔っぱらったところを
やるというもの。お酒を用意し早速ヤマタノオロチがこんばんみー!
スサノオは景気づけに一杯飲んでいってくださいよ、と言いながら、
ヤマタノオロチをへべれけに酔わせて泥酔したところで、
一気に首を切り落としたという寸法。
刈り取り。あるいは今の時代でいうところのカリスマ美容師(?)」

イヤッホウ、そんな快感に満たされたい瞬間がある。
あと、かもちゃん、カリスマ美容師に何か恨みが?

「このようにして、万事滞りなく退治できたので、
スサノオはクシナダヒメと結婚して、やりまくったダロ(?)
出雲、今の島根県に新居を構え、ピー音、チョメチョメ音ともども、
やりまくりのまくわうり(?)
天上界では荒くれ者だったスサノオも地上では幸せにやりまくり、
子孫をゴキブリのように、破竹の勢いで増やしていったダロ。
飽和。
そして合唱」

、、、、、、
裏声で君が代(?)



「その後、時は流れ流れ流れ流れ流れ―――て、」


そこまで流れは連呼はしなくてもいいような気がする、
兄貴なにしてはりますのやろ、とカラスは思った。


「スサノオとクシナダヒメの子孫である、
オオクニヌシの話。
オオクニヌシには兄弟がたくさんおり、オオクニヌッコ、オオクニヤッコ、
ヤシガニ、ヤスウィガニ、あと、ヌッコガニ、ヤッコガニ・・・(?)」

多分そこかもちゃん以外まったく興味を持たない、
いらない描写。

「そうなのダロ、フムフム、なるほどなのダロ、
その兄弟全員がヤガミヒメという同じ人のことを好きになるという
事態になり、 オオクニヌシは兄弟の中でいじられキャラ、
吉本新喜劇では走って飛び蹴り喰らうようなキャラなのだけれど、
それにもかかわらずヤガミヒメから気に入られたのは何と、
オオクニヌシ、蓼食う虫も好き好き、ハッピー、ラッキースケベ、
ヤッターマン(?)」

ストーリーの説明を二の次として韻を踏み、
その楽しさをついつい追及してしまう、鳥。

「そうなのダロ、それを面白くないと思った兄弟から壮絶ないじめ、
オオクニヌシは万事滞りなく兄弟たちに殺されてしまう。
その状況を可哀想と思った天の神によって生き返らせてもらう。
アイルビイバック!(?)
しかし兄弟からはお前まだ生きてたのかと壮絶ないじめ、
万事滞りなくバンジージャンプ、再び殺され、
天の神はそれでもオオクニヌシを生き返らせ、
しかしこのままだとまた殺されてしまうだろうと、
逃げ込んだのが先祖であるスサノオが住んでいるところ。
兄弟のいじめから逃げてきたオオクニヌシだったが、
スサノオも天の国を追放されるほどの
アバレン・ボー・ショウ・グンにして、
日本の城塞アバスウィリ・ケイム・ショ(?)
神聖のヤンキー、ヤンキー、ヤンキー、レボリューション(?)
スサノオから厳しい試練を受ける羽目に。
“まず根性焼きだから”
“次に自動販売機でジュース、コンビニで朝食の準備”
最終的に、鉄砲玉となっておつとめを果たし、スサノオから認められ、
お前が国を治めろよということで出雲組をおさめたダロ」

くみちょー、と、いずうさは思った。
てか、くみちょーじゃん、それ、といずうさはさらに思った。


「その動きを見ていて気になったのは天の国にいるアマテラスこと、
ミニスカポリス(?)
ねえちょっと聞いたんだけど、地上の国を治めているのは
スサノオの子孫ってまじ? え、それ、ありえなくない?
ということになり髪の毛を盛り、
伝説の髪形である昇天ペガサスMIX盛りにし、
そして地上に使いを送ったダロ」

昇天ペガサスMIX盛り、は、
かもちゃんの好きなワードである。
アマテラスが絶対に望まないワードとも言う。
あと、ミニスカポリスではない。

「使いはオオクニヌシのところへ到着するも、
地上が思ったよりも楽しいということもあり、
現地に馴染んでしまう。ああやっぱり溜まってたんだな、
ソー〇だよ、スーパー銭湯のこと、もちろんそうだよ、
そのため使いを送っても何回か失敗したダロ、
けれどみんな、しっぽりやっていい顔して帰ってきたダロ、
最後にやり手の使いを送ったところで、
ようやく交渉することになったダロ、結果オオクニヌシが
治めていた国は、天の国の神様であるアマテラスのものになり、
オオクニヌシはアマテラスに国を譲るときの条件として、
建ててもらったのが出雲大社ダロ。
年間六〇〇万人、スケールが違う金の卵。
うなるほど、ビビるほどの現ナマ(?)
初穂料、参拝者の寄付: 祭事やイベント、
観光収入ゲットだぜ。まじたまらんぜー、オオクニヌシ笑う」


イヤッホウ、と一同思った。
でも多分、そういうようなやりとりがあったのだろう。
ヤクザの車にあたった時に高級腕時計であるロレックスを差し出すことを、
こち亀で学んでいる(?)


「その後アマテラスは自分の孫である
ニニギに国を治めさせることにした。
オオクニヌシはお金をお金のプール泳いでいたので気にならなかった。
ラスベガスへGO!
ニニギは地上に降りると今で言う九州のあたりで、
サクヤヒメという美女と出会い、股間がはちきれそうなほど、
バベルタワーみなとみらいした(?)
そこでサクヤヒメと結婚することになるダロ、
その際に、お父さんから姉であるイワナガヒメもよろしくねと言われ、
イワナガヒメというサクヤヒメの姉が一緒に来たダロ。
併せ商法のきわまれり。
しかしイワナガヒメの見た目があまりにもタイプではなかった、
ブスだった、ごめんブスだった、正直すぎてごめんブスだった(?)
ニョホホ(?)
ニニギはイワナガヒメを顔面偏差値シュプレヒコールしたダロ」

途中で入ったニョホホが気になる。


「うん、まじ、追い払ったったダロ。まじ、いらんかった。
メロンを肉で巻く地中海のやり方、まじ、許せんかった―――ダロ(?)」


それがどうやらニニギの喋り方らしかった。


「しかしお父さんが姉妹を一緒にさせていたのには意味が。
サクヤヒメは桜のように華やかだが桜のように咲くので命は短命
イワナガヒメは容姿は醜いが岩のように長く栄えるという意味で、
つまり? 目隠ししてファイターズ、セクロス・ザ・ユニヴァース。
顔見なくても長くやれる方がまじいいってことダロ。
ついてるもん一緒だよ、盲目のインナーマッスルを鍛えろ、
めくらへび(?)」


とりあえず、かもめスタジアムでは、
滅茶苦茶なことが起こっているようだった。間違いなく。


「てなことがあって、だから何だったんだってことにもなりつつ、
それがきっかけとなり神様の持つ不死の能力が剥奪され、
ここが神から人への変わり目なんじゃないかとも言われているダロ。
そしてニニギとサクヤヒメの子孫であるイワレビコの話へ。
イワレビコはこの地をずっと治めてきてくださった。
この良い風紀がもっと広がるように東へ進出しよう。
コロンブス、開拓せよ、重構えろ(?)
ヴァスコ・ダ・ガマ、殺せ、殺せ、殺せえええ(?)
マゼラン、イヤッホウ(?)
そうして大和、今の奈良県を目指して東へと進んでいったダロ、
しばらくすると浪速と書いて、なみはや、
今の大阪湾までたどり着きました。
たこ焼き食べて、ユニヴァーサルスタジオジャパン!
そのまま直進して大和まで進んで行きそこを治めていた勢力と争う、
通天閣なめるなよ、東京タワーがなんぼのもんじゃい(?)」


妖精一号は思った。大阪は品がなくて嫌いだ、と(?)
妖精二号は思った。通天閣の下の串カツ屋は美味いらしい(?)


かもちゃんは思った。じゅるり、と(?)


「お腹減ったダロ、そのようにダロ、
太陽の神の子孫なのに太陽の方向に向かって戦ってしまったという理由で、
苦戦を強いられ撤退。
そこで今度は遠回りして太陽を後ろ盾にして戦うことで、
闘いに勝ったダロ、戦いに勝利し大和を治めたので調子ぶっこいて、
大和を都にして暮らそうという宣言を行い、
串カツ屋に行ったダロ、二度付け禁止ダロ」


お願いだからストーリーを話してください。


「そうダロ、この時にイワレビコが神武天皇に即位したと言われるダロ、
つまり日本の初代天皇はイワレビコだと言われているダロ、
そこから時は流れて十代後の崇神天皇の時代へと進むダロ、
その時代には疫病が流行り、作物は枯れ、
国民の半分以上が死んでしまうという非常事態ダロ、
崇神天皇はその名前のとおり神祭りを大切にし、
国が良くなるようにと朝から晩までずっと神様に祈りを捧げていたダロ、
するとある時に、土地の神様であるオオモノヌシから、
私をまつれば国は鎮まる、といわれる夢を見た。
その夢の通りにしてみると疫病はおさまり作物は育ち、
朝から晩までやりまくりのストロンガー(?)
栄養ドリンクあたりの傍に必ずあるそれのように、みなぎる(?)
国は元通りの姿、文明四流国、IQ30の名をほしいままにしたダロ(?)」

こら、とやっぱり、誰かが言った。


「そこで崇神天皇は神様が祀られている土地や、
神部という神様に特別に奉仕する人などを定めたダロ。
このようにして今の神社制度が始まったダロ。
十一代目、垂仁天皇の時代にも現代に通じる様々なことが始まったダロ、
大和の力自慢と出雲の力自慢を戦わせたことがのちの相撲、
昔は偉い人が亡くなると、
亡くなった人の側近も一緒に生きたまま墓に埋められるという、
殉葬という風習があり、別の名をイケニエ制度、ヤクザ、
ドラム缶にコンクリ詰めして大阪湾ニシズメタロカイ(?)
その殉葬を埴輪を作ることで、
死者のお供をさせるようにしたダロ、
そして先代の崇神天皇が神まつりを大切にしていた影響もあり、
アマテラスを祀るためにもっと良い場所にしようと注力したダロ、
各地を見る中で伊勢にたどり着いた時に、
天から伊勢の国は美しい、ここにいたいという声が聞こえたダロ。
それは地上ではまぎれもなくこう聞こえた。おお、神の声うるわしきかな。
イセエビ喰いたい!
伊勢神宮の帰り店に入ってイセエビ頼むと、何か違うもの、喰わされた。
イセエビ!
その言葉通り伊勢に社を立てることにした。
そこでアマテラスは初めて地上に天下りされた、イセエビ喰いたい、
その気持ちだけで天の国を支えている女帝(?)
それが今の伊勢神宮。
伊勢神宮は神社でもとても格式の高い場所になっている、
イセエビ喰いたい」

かもちゃんのお腹が減っていることだけはよくわかる。
いずうさは、そっと、からあげというものをさしだした。
そうすると、不思議だけれど、かもちゃんは、元気になった(?)

市長のおじさんも、そっと、はるまき、というものをさしだした。
そうすると、不思議だけれど、かもちゃんは、元気になった(?)

魚屋のおじさんも、そっと、イセエビではないエビをさしだした。
そうすると、不思議だけれど、かもちゃんは、悲しそうな顔をした(?)


「次の十二代目、景行天皇の時代に話は進むダロ、
その時代に熊襲という今の九州南部の勢力が、
ヤマトにはしたがわないぞ、イセエビじゃなくてクルマエビでもいいぞ!
ロブスター業務スーパーに売ってたぞ!
と、言い出し反抗勢力になっていたダロ。
そこで景行天皇の息子のヤマトタケルに熊襲を制圧してきてくれといえば、
ヤマトタケルが見事に熊襲を熊肉に変えて制圧して帰ってくると、
今度は東側も制圧してほしいぞ、じゃあ次は猪鍋ですね、心得た。
鹿鍋。心得た。
そして今でいう東北エリアも制圧させるようにお願いをした。
静岡で茶をしばき、神奈川で箱根、みなとみらい、
横浜赤レンガ倉庫を堪能し、
東北も制圧することになったがその帰り道、三重のあたりで、
山の神の祟りに合うことで息絶える。
後に天皇になると思われていたヤマトタケハル(?)
ごめん、ヤマトタケピョ・・タケハル(?)は、
ごめん、ヤマトタケチヨ・・・タケハル(?)は、
調子悪いな、ヤマトタケル・・・タケハル(?)は、
白い大きな鳥となって、
バババババッと、天界へと羽ばたいていきやがりましたか、
いきやがりましたとも(?)」


ヤマトタケハル。
三種の神器とヤマトタケハル。冒険の書。


「次はそのヤマトタケル―――タケハル(?)の子孫である
十四代目仲哀天皇の時代へと移り、
仲哀天皇の奥さんである神功皇后の身体に急にアマテラスが憑依(?)
それは新羅を目指しなさいという言葉を伝えるためダロ。
今で言うところの朝鮮半島を攻めろ、秀吉は関係ないダロ。
その言葉を疑った仲哀天皇は呪いにより死んでしまいましたので、
神功皇后自らが新羅を攻めに行くことを決意した、秀吉は関係ないダロ。
神様の力が味方につき神功皇后は新羅を一気に制圧」

イヤッホウ、といずうさは思った。


「十六代目仁徳天皇の時代の政治はまさに国民ファーストと言える政治、
高台から街を見下ろした時に
街から煙が上がっていない様子を見て国民はご飯を炊けないんだと気がつき、
そこから国民への課税と労役をすべて廃止。
自らも極貧生活を送る。戦争時代の昭和天皇さながら。
その甲斐もあって国民は食べるものに苦労しなくなったダロ。
また高台から街を見下ろした時に、
町からご飯を炊く煙が上がっている様子を見た仁徳天皇は、
とても喜んで、仁徳天皇陵古墳に姿を変えたダロ」


かもちゃん、それは違う、と市長さんは思った。


「それ以降にもいろいろな天皇がいて後継者問題などもありながら
血脈が受け継がれていき、
最終的には三十三代推古天皇まで受け継がれているというところで、
古事記は終了となる。
そして日本は鬱くしい国になったダロ。
長い話おつかれさまでしたダロ」

と、かもちゃんが言うと、
いつのまにか、背後に重なるように聞いていた神様たちが、
雪崩れのようにくずれおちて、ころころ笑い転げていた。
妖精三号が言った。


「ハローワークで・・しゅ、か、タケハル?」






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最終更新日  2024年09月18日 23時49分03秒



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