カテゴリ:日常
腸内の準備が整ったので、ついに検査を受ける。
まずパンツを履き替える。紙で出来たパンツで、お尻の部分がパックリと割れる仕組みになっている。 つまり検査するときにお尻の穴だけが晒されるが、前に付いているブツは見えないようになっているのだ。 それを履いてベッドに横向きで寝かされる。 目の前にはモニターが鎮座していて、自分の腸内が見えるようになっている。 お尻の穴に指を突っ込まれた。アフッてなる。冷たい。 ゼリー状の麻酔薬をお尻の穴に塗っているらしい。アフッてなる。 「はい、じゃあカメラ入れますね~」 いよいよだ。この年まで守ってきた貞操が今破られる。おとうさん、おかあさん、ごめんなさい。僕、大人の階段登ります。 訳の分からない事をぼんやり考えながら、挿入されるのを待つ。 来た。 入った感触がするが、麻酔の効果なのか痛い感じはない。 何か入口でモゾモゾしている感覚がずっとしている。 なかなか入らないのかな?と思いながらモニターを見ていると、映像はドンドン腸の中を進んでいる。 あれ?ってことは入って行ってるってことか。 その割には腸の中を進んでいる感覚は無い。 腸の中は結構綺麗なピンク色をしていて、ヒダヒダがどこまでも続いている感じだ。 腸は胃と違ってお腹の中でクネクネと曲がりくねっている。つまりカーブがたくさんある。 そのカーブをカメラが通過するときは多少なりとも腸と接触することになる。 おそらくはその時だろうと思うんだけど、少しだけお腹の中で、痛みというほどの痛みではないのだけれど、何かがピクリと触っているのを感じる時がある。 遂にカメラが胃との境である十二指腸に達する。腸の側から見るとこれがゴールだ。 終わった。 いや、終わってないな。今度はこっから逆戻りしないといけないんだ。 相変わらず、お尻の穴付近にだけモゾモゾ感がする。 映像を見るのにも飽きたので、神経を研ぎ澄まし腸の中のカメラの動きに集中する。 何となくではあるけれど、微かにカメラが腸の中を移動しているような気がしないでもない。 「はい、カメラ出ますね」 いよいよゴールだ。と思った瞬間にブリッとオナラと共にカメラが抜けた。 恥ずかしい・・・。穴があったら入りたい。っていうか、今穴から出てきたところか。 何にせよ、これで検査終了。人間ドックもあとは面談を残すのみとなった。 車椅子に乗せられて病室まで戻る。 しばらくは安静にしなければいけないので、ベットに寝かせられて1時間くらいそのままでウトウトしていると、看護士さんが呼びに来る。 着替えをして、面談を受けに行き、詳しい検査の結果を知らされる。 そして会計。14万円。 病院内にあるレストラン(食堂)で昼ごはんを食べて帰る。 すぐに病院の敷地の外に出て煙草を吸う。 思えばあっという間だったな。 キツイのは胃カメラと、下剤2リットルだけで、あとの検査は結構すんなりと進んだ気がする。 初めての体験がたくさんあって、面白かったけど、面白さを求めてここに来たわけではないし、気軽に行けるような金額でもない。 本当なら小澤征爾も勧めているように、毎年人間ドックを受けたい気もするけど、そうもいかないだろうから、今回の結果と医師の進言に基づいて、自分なりに悪い所の改善を計り、健康に気を使っていかないといけないのではないだろうか。 ま、死ぬような病気が見つかった訳でも何でもないけれどね。 かといって、健康そのものの結果が出たわけでもない。 どちらかというと、針は悪い方に振れているのが現状。 つまり現状維持ではダメな訳で、とするとつまり改善が必要だということ。 改めて健康について考えるには良い機会だったんだろうな。 みなさんも、一度人間ドックに行って自分の健康を見つめ直したらいかがでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010/01/29 06:56:28 AM
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