コーヒークロニクル~4~
とりあえず自分の家でも美味しいコーヒーを飲める環境を整えようと、コーヒーメーカーを買ってみました。(もう一度言うが、この時点ではコーヒーメーカーは美味しいコーヒーを淹れる為の器具だと思い込んでいた。)某ヤマダで貯まっていたポイントを使い、5千円くらいのを買うことにしました。どれが良いコーヒーメーカーかなんて分からないので、高くもなく安くも無いものを選んだのだけれど、一応掃除がしやすそうな物を選びました。今なら、道具一つにしても、いろいろと調べて吟味した上で買っているのに、そのときは、ここまで、コーヒーに対して真剣に向き合うことになるとは思わずにいたので、とりあえずインスタントより美味しいコーヒーが飲めればいいやぐらいに考えていたんです。朝は家で食事を取らないので、休日の朝食に、お店で挽いてもらった豆をコーヒーメーカーで淹れたのを、「あ~何か美味しいな~」と飲むだけでした。会社でもそういうコーヒーの飲み方を続けていたのだけれど、コーヒーにこだわる生活ってやっぱり良いよな~としみじみと思うだけで、そこから本当のコーヒー道に入っていくという気持ちはありませんでした。お店で挽いてもらった豆に、コーヒーメーカーを使って淹れたコーヒー。何の問題も無い様に思えたコーヒー生活に、しだいに忍び寄る大きな影・・・。今考えれば、気付くのが遅すぎたと言えるのだろうけれど。それは当たり前のように、パソコンの画面から僕の前に現れた。そして、僕の熱しやすい性格がそれに拍車を掛ける結果になる。